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BLOG - 岡田哲哉(グローブスペックス 代表)

“The Spectacle” のトランクショー。

Jay Owens氏が「The Spectacle」のアンティーク・ビンテージアイウェアを、全米をキャンピングカーで回って収集していた80年代後半の写真。

アイウェアの世界では1950年代以前のメガネをアンティークと呼び、50年代以降のものをビンテージと呼んでいます。アンティークの多くは金張りのメタルフレームであり、ビンテージは「Tart Optical」や「American Optical」などアセテートプラスチックやブロウタイプも多く含まれます。「The Spectacle」は1910年代~70年代くらいまでのアメリカ製リアルアンティークとビンテージのアイウェアコレクションです。

Jay Owens(ジェイ・オーウェンズ)氏は、長年にわたり全米中からこのようなアンティーク・ビンテージアイウェアを収集し続け、「The Spectacle」のコレクションを確立しました。これを一つのブランド化したのは「The Spectacle」だけでしょう。

また「The Spectacle」独自のサービスとして特徴的なのは、購入時にサイズ違い・色違いなども選べたり、購入後にメガネを破損した場合などそのパーツの供給にも応じてくれることです(一部のモデルを除く)。そのため妥協しないで購入し、安心して愛用できます。

前回トランクショーを開催した時のJay Owens氏。

前回トランクショーを開催した時のジェイ・オーウェンズ氏。

そのジェイ・オーウェンズ氏が久しぶりに来日してトランクショーを開催します。ロサンゼルスの本部から500本以上のアンティークとビンテージアイウェアを持ってくる予定です。アンティーク・ビンテージアイウェア人気は世界的に高まっている一方で、商品の数は少なくなってきているので今回のイベントは非常に希少性が高いものとなります。

今回のコレクションの一部を紹介します。

 

1910年代~20年代の一山式ブリッジ。20年代後半に鼻当てが発明される以前のメガネで金張りフレームとして一番初期のメガネ。

 

1920年代後半~30年代半ばのメガネ。上2つの画像は「Cortland(コートランド)」と呼ばれる王冠のような意匠のブリッジを装備した金張りアンティーク。3枚目の画像は当時には珍しく彫金が施されていない「Minimal」と呼ばれるレアアンティーク。

 

ブリッジが上方に持ち上げられたタイプのデザインをモダンデザインの先駆けとして「Bar Bridge」と呼んでいます。写真上はその様なタイプの中では年代が古い1930年代のアンティーク。下は40年代半ば以降に登場したタイプ。

 

1940年代にジェット戦闘機が台頭し、パイロットがかけるサングラスとしてパイロットグラスが登場しましたが、「T&P」は米空軍から指定納入メーカーとしてパイロットグラスを作っていたメーカーの一つ。これは「T&P」社のスウェットバー付き、1940年代大戦モデルのティアドロップサングラスです。

 

1940年代後半に「Shuron」社が眉の部分にアセテートのブロウ飾りを装着したデザインを発明し、メタルとアセテートブロウのコンビのタイプは1950年代~60年代に人気を博しました。マルコムXがかけていたのは「American Optical」社製のブロウタイプ。写真上が最初にブロウ枠として発明された「Shuron」社のビンテージ。

 

また1950年代以降アセテートのプラスチック枠も増えますが、終戦後に復興する中で管理者層がかけていた装飾性の高い鋲飾り(蝶番金具を固定するピンを隠すようにピンの上に装着している飾り金具)が着く「VIP Safety」は1950年代~60年代を代表するビンテージアイウェアです。

 

1950年代~60年代には「VIP Safety」以外にも秀逸なデザインのアセテートのアイウェアがいくつも登場します。写真上から、「レイバン」を手掛けていた60年代の「Bausch & Lomb」社製、同じく60年代の「American Optical」社製、有名モデルである60年代の「Tart Optical」製、60年代の「Liberty」社製のボストン型、62年の「American Optical」社製。

 

1950年代以降デザインの多様化が進む中で登場したのがキャットアイ。下の2つとも60年代の製造で上は「Baucsh & Lomb」社製です。

 

1940年代半ば以降メタルで「Bar Bridge」やパイロットグラスにあるダブルブリッジが登場すると50年代に増えていったアセテートのプラスチック枠もブリッジを上部に持ち上げたハイブリッジやダブルブリッジが増えていきました。

上から1970年代の「Titmus」社製、68年の「Tart Optical」製、70年代の「Tart Optical」製、70年代の「RayBan」のダブルブリッジティアドロップ、68年の「Tart Optical」製。

 

自分でもかけてみました。写真上は1930年代のイエローゴールドの金張りのボストン型。写真下は20年代後半に鼻当てが発明されたばかりの頃のラウンド型のホワイトゴールドの金張りフレーム。

これら以外にも多くのアンティークとビンテージアイウェアがやってきます。もちろんご購入頂けます。

The Spectacle」のトランクショーは以下の日程と店舗で開催します。

 

開催:726日(水) 

場所:グローブスペックス京都店

住所:京都府京都市中京区場之町586-2 新風館1

電話:075-241-0876

 

開催:730日(日)

場所:グローブスペックス渋谷店

住所:東京都渋谷区神南1-7-5 アンドスビル1階と3

電話:03-5459-8377

 

トランクショーは予約制となりますので、事前にイベントご参加希望の店舗まで連絡の上ご予約ください。この貴重なイベントをお見逃しなく!

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