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BLOG - 岡田哲哉(グローブスペックス 代表)

新たなアンティークサインが到着しました。

1910年頃にアメリカの眼鏡店で使われていた看板が到着しました。ガラスの裏側から逆さまに描く「Reverse Paint」と言う手法で描かれたサインアートです。19世紀後半くらいから20世紀中盤くらいまでに作られたメガネ関連の看板は非常に洒落ていて格好の良いデザインが多いんです。今のようにネットやメディアでの告知が発達していなかったこともあってか、メガネだけでなく当時のさまざまなジャンルの看板のアートワークには非常にクオリティーの高いデザインが多く見られます。

渋谷店の「Oak Room」にあるアンティーク眼鏡店サイン。

渋谷店の「Oak Room」にあるアンティーク眼鏡店サイン。

そのため、アンティークのサインアートにはコレクターも多くいるようで、特に眼鏡店の看板は人気があり、良いデザインのサインアートを見つけるのはなかなか大変なのです。

渋谷店1階にあるアンティーク眼鏡店サイン。

渋谷店1階にあるアンティーク眼鏡店サイン。

ビンテージショップで使われていたサインを譲って頂き、アンティークの眼鏡ケースの上に飾っています。

ビンテージショップで使われていたサインを譲って頂き、アンティークの眼鏡ケースの上に飾っています。

今現在「グローブスペックス」にあるサインの中で最古のもの。1900年くらいにヨーロッパの眼鏡店で使われていたサイン。

今現在「グローブスペックス」にあるサインの中で最古のもの。1900年くらいにヨーロッパの眼鏡店で使われていたサイン。

「グローブスペックス」では20年くらい前から店のデザインを考える際、格好良いけど無機質で冷たい感じの店よりも、温もりがあって居心地の良い店を目指したいと思い、大切に使われてメンテナンスされてきたアンティークの家具や装飾品を中心に店づくりを行ってきました。初めは目黒通り沿いにあるアンティークショップの数々を見て回っていましたが、次第にパリやロンドンの蚤の市マーケットや、米国のアンティークモールやアンティークショップなどにも出向くようになりました。またメガネのジャンルの看板や店什器においてはヨーロッパなどにコレクターの方がいて、そう言った方々とも知り合いになることができたので、次第に店舗を飾るのに十分なアンティークサインや古い眼鏡店の什器などが集まりました。

 

京都店のアンティーク眼鏡店のサインたち。一番下はアンティークサインを使って「グローブスペックス」のサインにしました。

京都店のアンティーク眼鏡店のサインたち。一番下はアンティークサインを使って「グローブスペックス」のサインにしました。

京都店のアンティーク眼鏡店のサインたち。一番下はアンティークサインを使って「グローブスペックス」のサインにしました。

サインではありませんが、アンティークのヘッドや古いアンプも店の雰囲気作りに貢献してくれています。アンプは1940年代に米軍が第一線の兵士の娯楽として映画を上映したり音楽会を開いた際に戦場へ携帯できるアンプとして使われていたものです。

サインではありませんが、アンティークのヘッドや古いアンプも店の雰囲気作りに貢献してくれています。アンプは1940年代に米軍が第一線の兵士の娯楽として映画を上映したり音楽会を開いた際に戦場へ携帯できるアンプとして使われていたものです。

代官山店の入り口にあるアンティーク眼鏡店サイン。NUTS ART WORKSさんのサインアートと見事に調和しています。

代官山店の入り口にあるアンティークの眼鏡店サイン。NUTS ART WORKSさんのサインアートと見事に調和しています。

アンティークの眼鏡店サインを使って作った「グローブスペックス」のサインアート。

アンティークの眼鏡店サインを使って作った「グローブスペックス」のサインアート。

古い英国の眼鏡店で使われていた窓枠と文字入りのガラス窓。

古い英国の眼鏡店で使われていた窓枠と文字入りのガラス窓。

代官山店で入口のドアの上にあるアンティークのEXITサイン。

代官山店で入口のドアの上にあるアンティークのEXITサイン。

また「Old Joe」のデザイナーの高木さんを通じて日本のサインアートの第一人者であるNUTS ART WORKSの比内さんと知り合ったことも大きかったです。店内は世界中から収集したアンティーク家具や装飾品、アンティークサインで「グローブスペックス」ならではの温もりがありつつスタイルがある世界観を作ることができましたが、その世界観を店外に向けて発信するにはNUTS ART WORKSさんのサインアートが不可欠でした。

NUTS ART WORKSによる京都店のサインアート(店外)。

NUTS ART WORKSによる京都店のサインアート(店外)。

NUTS ART WORKSによる代官山店のサインアート(店外)。

NUTS ART WORKSによる代官山店のサインアート(店外)。

NUTS ART WORKSによる渋谷店のサインアート(店外)。

NUTS ART WORKSによる渋谷店のサインアート(店外)。

また最近では店内においてもアンティークのショーケースや照明を用いてアンティークサインにも負けない什器や装飾品作りも行うようになりました。腕利きのアンティークディーラーの方から仕入れた家具や照明器具にNUTS ART WORKSさんの腕が振るわれて、「グローブスペックス」ならではのサインアートを店内に散りばめることができています。

NUTS ART WORKSによる京都店のサインアート(店内)

NUTS ART WORKSによる京都店のサインアート(店内)。

NUTS ART WORKSによる代官山店のサインアート(店内)。

NUTS ART WORKSによる代官山店のサインアート(店内)。

NUTS ART WORKSによる渋谷店のサインアート(店内)。

NUTS ART WORKSによる渋谷店のサインアート(店内)。

そもそも看板は店外において往来の歩行者に店舗の存在を示すツールだと思いますが、「グローブスペックス」では店の中にいる際にも「グローブスペックス」に来ていることにワクワクして頂き、また格好良いアートにまで昇華したサインアートを楽しみながらお買い物をしていただくという、本来の役割からだいぶ進化した存在になっています。サインアートは店の感性やスタイルを表すメディアであり、見る人をワクワクさせるアートです。

真鍮製のビンテージ什器に施したNUTS ART WORKSによるサインアート。

真鍮製のビンテージ什器に施したNUTS ART WORKSによるサインアート。

1910年代に使われていたバセリンガラスのライトボールと真鍮製ブラケット組み合わせたアンティーク照明器具に施されたNUTS ART WORKSによるサインアート。

1910年代に使われていたバセリンガラスのライトボールと真鍮製ブラケット組み合わせたアンティーク照明器具に施されたNUTS ART WORKSによるサインアート。

今回、手に入った110年ほど前の眼鏡店の看板は、ポートランドの有名なアンティークショップのスタッフで、時折食事にも行くようになった友人から、わざわざ他のショップで発売されていることを教えてもらった結果として手に入れることができました。好きなので今でも自分でいろんなマーケットやアンティークショップを回っていますが、そう言ったところで知り合った人たちから情報が入ってきてお宝を入手することも多くなってきました。

「グローブスペックス」の店舗に来て頂くとすべての店に世界中から集めたアンティークの什器やサインが飾られており、NUTS ART WORKSさんの渾身のアートワークがあります。

「グローブスペックス」の店舗に来られたら、あちこち見てみてください!

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