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私はメガネ屋ですが、とても服が好きです。いくつか非常に好きなブランドがありますが、その中でもScyeは特に好きなブランドの一つです。

 

それまでセレクトショップなどでScyeの服を見つけては気に入って買っていましたが、10年近く前にウチの店に出入りしていたスタイリストの方に誘われて初めて展示会に伺い、以降、毎回通ってずっと新作を見てきました。

 

Scyeの服が大好きである一番大きな理由は、オーセンティックであること、トラディショナルであることを軸に置きながら、その時々の空気感を纏って「程良いブレ幅がある」ことです。私が自分の服選びやコーディネイトを考える場合、ある一つのスタイルを頑なに守る方ではなく、古着を始め、アメリカン、フレンチ、ブリティッシュ、アイビー、ミリタリー、ワーク…、ある範囲内でブレながら色々楽しみたい方なんです。

ただ何でもありなのではなく、自分の中でそのブレ幅に対して許容の境界線があるようで、その中に留まって外に出ないことが自分らしいスタイルに繋がっているんだと思います。その自分らしさや自分の好きな「ブレ幅」とScyeの服作りの「ブレ幅」に非常に合致する部分が多くあり、展示会に行くといつも絞りきれないほどたくさんの好きな新作があります。いつもとても困っておりますが…(笑)

 

それ以外の点では、その時々で「今ちょうどこれが欲しいな」と言うタイムリーなアイテムが提案されていることが多いこと、服好きの人間を唸らせるようなとても良い塩梅のヒネリが随所にあることなどです。スタイリストやファッション関係者にファンが多いことも頷けます。

 

デザイナーの日高さんがその程良い「ブレ幅」の元を生み出しているのだと思いますが、そこに物言うパタンナーの宮原さんの感覚がプラスされています。

研究を重ねて昇華させてきた、一流パタンナーの技術はさすがです。日本人の体型にとてもフィットする美しく動きやすい、Scyeの服が作り出されています。

 

私自身も自分の仕事で世界中の展示会に赴いて買い付けに行く際、色んな年齢、テイスト、男性用・女性用、異なるTPOなど、かなりの幅の感覚的な引き出しを持っていないと出来ない仕事なので、感性のフリ幅・ブレ幅を理解しておくことは大事です。

Scyeの服はそんな自分のインスピレーションを広げ、自分の感覚の引き出しを増やしてくれます。海外に着て行くとよく「それどこの服?」と聞かれます。

 

今季の秋冬シーズンは、この辺のアイテムをお願いしています。今から仕上がりが楽しみです!

秋冬のオーダーアイテムは、このブログを書いている時点では届いてないので、実はこのブログを書くため、Scyeのショールームと隣接するお店「Scye Mercantile」にお邪魔し、サンプルを着て撮影をしました。

 

今まで知らなかったのですが、宮原さんのiPhoneを使った写真の撮影術と加工術には驚きました!プロです!

あまりに上手だったので、このフイナムブログのプロフィール写真に宮原さんが撮ったものを使わせてもらいました。洋服作り以外にも色んな才能をお持ちのようですね、宮原さん!

 

今年、春にリリースしたScyeとグローブスペックスのコラボアイウェアであるScye SPECSも大変好評です。Scye Mercantileとグローブスペックスの店舗、そしてどちらも仲良くしているディストリクト ユナイテッドアローズのお店でも扱っていますので見に来て下さい!

 

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