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BLOG - 蔡 俊行(フイナム発行人)

もどりました

出張で東京離れていたので、更新できずでした。昨日戻ったのでまたお付き合いください。

まあいろんなところを色々と回ったのであるが(どこかは内緒)、旅先での偶然の出会いで楽しい思いもできた。

コーヒー屋でコーヒー飲んでいたら、隣に座った父子づれに声を掛けられた。父の方が小さい頃、大田区に住んでいたということである。日本人がちょっと珍しかったのかもしれない。アメリカ生まれで少し日本にいてそしてイギリスにわたり、今ではモロッコのラバトに住んでいるという。

家族旅行の最中なのだが、友人がレストランをプレオープンしたというので、食べにきたということである。このレストランの友人はベルギー出身でミシュランの星付き店何軒かで修行したという。すごく美味しかったから時間があれば行ってみてくれというので、予約できるか聞いてもらった。するとぼくらのスケジュールの最終日が都合いいというので、席をとってもらった。

そして最終日の夜、期待に胸を膨らませてこのレストランに行ってみた。

オーナーシェフとアシスタントの女性の二人で切り盛りするスタイルの小さなお店。

まず注文の前に実はオープン前でリカーライセンスがまだ下りてないからアルコール類は出せないというのである。最終日のまあ打ち上げ的なこの瞬間にビールもワインもなし?

正直店変えようかと思ったが、それは賢い選択とは思えず、炭酸水でガマン。しかもクレジットカードも使えない。現地通貨はほとんど残ってないけど、たまたまユーロが残ってた。それでいいかと尋ねると問題ないという。

料理は本当に美味しかった。ミシュラン修行というのも大袈裟ではない。同行の料理研究家の友人は「料理が上手い」というど真ん中な批評をしていた。

食後は彼と楽しくトーク。食は世界共通の話題だ。特に東京から来たというと彼らは眼を輝かせる。すきやばし次郎がミシュランから外れたね、とか結構こちらの情報に詳しい。

日本には来たことがないからぜひ行って寿司が食べたいと言っていた。いくつかの店情報と客単価などを伝えたところ、日本にきたら案内してほしいという。もちろんお安い御用だ。高級店よりもビブグルマン的なお店に連れて行きたい。

彼もお父さんがインドネシア人でお母さんがイタリア人。そしてベルギー出身。そしていまは縁もゆかりもない新天地で自身のレストランを開いている。

ダイバーシティなんて言葉をこの頃よく聞くが、ヨーロッパなどではもうこういうのは昔から当たり前のことである。日本とアメリカだけがこのあたりのことに遅れているんだな。

この店はきっと繁盛店になるだろう。予約困難店になっても大丈夫。優先的に席をもらえそうだ。というかまたこの国に来るかどうかという問題は置いといて。

 

 

 

 

 

 

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