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BLOG - 松井明洋(MEDIA SURF COMMUNICATIONS / STOCKHOLM ROAST)

Future_01_2022/05 (科学と感情のあいだ)

定性的なものと定量的なもの、どっちが大事なんだっけという議論によく陥るのですが、それは両方なのではないか、と思うのです。ずるいけど。ただ、常に、ほんの少しだけ定性的なものが、数値に置き換えることができない、感情や美意識のようなものが優先される状況が良いのでは、と思うわけです。

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2022年5月9日(月) 14:17

チームの皆様

さて、いかがお過ごしでしょうか。
もう5月。先月のメールを飛ばしてしまったので、2ヶ月ぶりです。すみません。

最近はまた久しぶりに、新しいプロジェクトの企画のために、「生物と無生物のあいだ」を読んでおります。 その作者の福岡伸一さんが先日、「文転」したことについて書いていた文章を読みました。「文転」。理系学部から文系学部への転向ですね。

はっきりと覚えていないのですが、理系の研究室においては、純粋な個人としての研究者であることを希望していても、自身の研究の内容が注目されたり、研究室が拡大するにつれて、研究以外のことに割く時間や組織運営について考える時間が増えていった、と。そうなると、研究が個人的なものでなくなっていったと。そこで、福岡さんは文系に転向して、今までの化学的な視点で探求していた生命の研究を、文系的つまり、哲学的かつ理論的に考察していくアプローチを取ろう、としていった。結果、今までの理系の研究室であったような研究予算の獲得等さまざまな細事からは解放されて、より個人的な営みとして研究に没頭できるようになった、というような文章でした。

科学的に定量的に捉え、置き換えて、説明していく能力は常に重宝されるわけですが、同時に感情的に定性的に考察していくのもとても重要です。往々にしてそれは軽んじられるけども(笑)。

徐々に客足らインバウンドも戻ってくる中で、兎角、合理性に支配されていないか、ということろを今一度考えられたら、と思っています。

「これってなんのためにやっているんだっけ?」という根本的なところですね。

そういえば、このシリーズがめちゃくちゃ良かったので、観てみてください。

松井明洋 

AKIHIRO MATSUI

 

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