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BLOG - フイナム・アンプラグド

してはいけないこと、しよう。

半年ぶりに帰ってまいりました、フイナム・アンプラグドブログ。このブログは、3月24日(火)の雑誌の発売日まで、編集スタッフがそれぞれ担当した記事をちょい見せしていくという、ティザー的な内容となっております。毎回トップバッターをつとさめせていただいている、小牟田です。

さて、今号のテーマは「してはいけないこと、しよう」です。とにかく窮屈な昨今の世の中、言いたいことも言えないこんな世の中に少しでも風穴を開けられたらと、こんなテーマで編んでみました。

で、このテーマが決まったときに、すぐに頭に浮かんだのが写真家の名越啓介さんでした。

スクワッター(不法占拠者)、チカーノ、スモーキーマウンテンと呼ばれるフィリピンのスラム街、ブラジル系移民の住む団地、狂騒のインドなど、魂がヒリヒリするような被写体を追いかけて世界中を飛び回っている方です。

これまでに何度か撮影をご一緒したことはあったものの、それはあくまでこちらから依頼した内容のもの。名越さんが前のめりになるようなテーマでいつかセッションしてみたいなと思っていました。

オファーしてすぐ「いいですね、なんかやりましょう!」と快諾してくれたのですが、その企画が形になるまで、かなりハラハラドキドキの毎日でした。12月の頭に相談をして、1月末に撮影を終えるまで、気の休まる日はありませんでした。。なぜかっていうのは、本誌のなかにバッチリ書きましたので、そちらをご覧ください。

で、今回は二部構成になってまして、第一部が昨年名越さんがアメリカで撮影した「トレインホッパー」。そして第二部が今回撮影したホニャララです。こちらは本誌が出るまでのお楽しみということで。

ちなみに「トレインホッパー」というのは、貨物列車などにこっそり乗って、あちこちを移動するホーボーのことです。列車にただ乗りするわけで、もちろん「してはいけないこと」なんですが、これがどうにもロマンのある行為なんですよね。。

以下、名越さんに提供していただいた写真です。


アメリカの貨物列車の路線図が乗った地図。めちゃくちゃ走ってますね。。


これはトレインホッパーの子が携帯していたもの。「オピオイド過剰投与時の緊急反転処置用手持ちサイズ自動注射剤 Evizo」。オーバーがドーズしているときに、使うものだそうです。

たったこれだけの写真ですが、なんだかいろいろなことを想起させてくれる5枚なのでした。アメリカという国の、自由さ、奔放さが存分に感じられるページになっているかと思います。どうぞお楽しみに!

なお、名越さんが「トレインホッパー」の撮影を行ったきっかけは、雑誌『カジカジH』とヘアサロン「MOK」の取材企画。同誌からのオファーを機に、一ヶ月に渡る撮影を実現させたそうです。

名越さんとお二方は、10年近く様々な場所で面白い企画、撮影を企ててるようで、この「トレインホッパー」もその成果物のひとつなのでした。カジカジHでのMOKによるトレインホッパー日記はこちらです。

というわけで、名越啓介 Presents「してはいけないこと、しよう」の第一部はお二方のご協力のもとで、形になったのでした。本当にありがとうございました!

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