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BLOG - フイナム編集部

キーワードは、90年代以降のファッション。

こんにちは、村松です。今日はファッションの話をしたいと思います。

ここ最近のメンズファッションの流れといえば何かと90年代。その火付け役といえばやはりヴェトモン辺りでしょうか。オーバーサイズ、ロゴモノ、スポーツミックス、ジェンダーレス…、多様化するプチトレンドとして定着した数々のファッションの原点はすべて90年代といっても過言ではないと思います。東京のメンズファッションでいうと80年代のDCブランドブームを経て、渋カジから裏原にちょうど移行する時代。「NOWHERE」に端を発したア ベイシング エイプ®やアンダーカバーを象徴とするインディペンデントな存在が次々頭角を現し、メディアが挙ってストリートカルチャーをクローズアップしはじめた頃です。

そんなインターネットが整ってなかった時代の中で、大きな役割を果たしたメディアといえばやはり雑誌でした。その中でも時代を映し出すミラー的な存在だった『STREET』『TUNE』『FURiTS』などのストリートスナップ誌の存在が大きかったように思います。

実はぼくが上京したのはちょうど2000年ごろ。まだまだ裏原全盛の時代で、服飾の専門学校に通っていました。当時は原宿辺りでスナップされるのがちょっとしたステータスで、『TUNE』や『FURiTS』に載るとヒーローというか、周りから認められる存在になったんです。

ぼくは『STREET』のロンドンかパリのスナップに影響を受けて、その格好を真似したことを良く覚えています。でもなぜかサルエルパンツという突飛なモノを穿いたりなんかして結構頑張りましたが、結局、雑誌に載る夢は叶いませんでした。こういうファッション好きあるあるを黒歴史というのかもしれませんね(笑)。

こんなざっくりした感じでも、改めて90年代以降のファッションを振り返ってみると、まさに自分がファッションに興味を持ちはじめた時代でもあり、ルーツを知るようで興味深いんです。

なぜこんなことをつらつら書いているかというと、つい先日、たまたまFacebookを見ていたら、知り合いの編集者の方が「東京都写真美術館」で行われている展覧会を紹介していたからです。

タイトルは「写真とファッション 90年代以降の可能性を探る」。

この名の通り、内容は90年代以降の写真とファッションについて、国内外のアーティストによる作品やファッション誌を介しながら、その関係性を探るというもの。なんと監修しているのは林央子さんです。

林さんといえば個人的にはやっぱり『here and there』。判型が大きかったり小さかったり、装丁がちょっと変わっていたり、アートディレクターの服部一成さんと組んだインディペンデントマガジンならではの自由なつくりが新鮮でした。

この展覧会では写真家のアンダース・エドストロームさんと高橋恭司さんの作品、新進気鋭のファッションレーベル、PUGMENTと写真家ホンマタカシさんのコラボ作品など、写真、映像、インスタレーションなど101点を紹介しているそう。さらに、フランスの雑誌『Purple』を手がけたエレン・フライスさんと〈コズミックワンダー〉の前田征紀さんによるコラボ作品も。

会期は7月19日(日)まで。ファッションはリバイバルするといいますが、改めて過去を知るために近々行ってみたいと思っています。

 

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