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BLOG - 平沢 達哉(WEAREALLANIMALS Founder)

アキレス腱

古代ギリシャ神話では、女神テティスが生者と死者の世界を分ける魔法の川スティックスの水に赤ん坊のアキレスを浸し、不死身にした。

アキレスは、水の魔法によって戦いで守られた偉大な戦士に成長した。しかし、パリスに矢で踵を射抜かれて殺されてしまう。

かかとは、赤ん坊のときに母親に握られた場所であり、水に触れられない唯一の場所だったのです。

 

アキレス腱の名前の由来ですね。このアキレス腱をブランド名にしている<Achillesʼ Heel>というブランドをご存知でしょうか。

<Achillesʼ Heel>
Achilles’ Heel の服は、イギリスの Tender Co. の William Kroll 氏がデザインし、William 氏の藍の先生が児島で手染めしたものです。

それぞれの服はインディゴでディップダイされていますが、ある部分はインディゴの染料に触れないようにしっかりと握られており、アキレス腱のように下に元の生地が見えるようになっています。

マイルス・デイビスは音符の間を謳歌しましたが、Achilles’ Heel は染められていない生地を強調することで、インディゴ染めの美しさを凝縮しています。

Tender Co.のデザイナーであるWilliam氏がデザインというだけで只者ではないことが想像できます。

インディゴ染めをテーマにしたブランドは多々あるかと思いますが、あえて染めない部分を作ることで染めの美しさを強調するというこのアプローチは今までになかったのではないでしょうか。

今回、この<Achillesʼ Heel>と<Tender Co.>がタッグを組んだプロダクトがリリース。
当店でも少量ですがコラボレーションアイテムより2型取り扱いをさせていただくことになりました。

まずはデニムパンツです。

Tender Co. × Achillesʼ Heel “Hip Grip Type 125 High Straight Jeans” Hand Dyed Indigo

ハイライズにデザインされた股上と、ゆるめのストレートシルエットが特徴のType125 High Straight Jeans。

ポケット口はミミを使用し、ポケットのスレキも同素材のデニムを使用するなど細かいディテールも抜かりがありません。

Tender Co.お馴染みのボタン。トップボタンのみチェンジボタン仕様です。

そして今回のコラボレーションの最大の特徴である、一部元の生地を残した状態での手染めによるインディゴ染め。

ジーンズはウエストのサイド部分のみ元の生地の色が残されています。

ステッチの色の違いを見てもうとわかりやすいかと思います。タックインしてもらうとコントラストがはっきりと出て良さそうです。

通常デニムはタテ糸がインディゴ染めされた糸で、ヨコ糸は染色していない糸で構成されていますが、インディゴでオーバーダイすることによりタテ糸はさらに深いインディゴになり、ヨコ糸も染まることでより深い色味へと変化。

裏側を見てもらうとわかると思いますが、通常のデニムとはまた違った風合いが魅力です。

私は過去にリリースされた、インディゴデニムをWord染めという手法で同じようにオーバーダイしたTender Co,のデニムを所有していますが、経年変化も普通のデニムとはまた違った味が出て唯一無二の存在感になってます。

今度ブログに載せますね。

今回はWord染めではありませんが、同じようにインディゴ染めですので通常のデニムとは違った経年変化が楽しめるかと思います。

こちらはデザイナーのWilliam氏がType125を着用している写真です。カラーは通常のインディゴデニムですので、シルエットの参考にしてもらえればと思います。

続いてジャケットです。

Tender Co. × Achillesʼ Heel “Scruff Grip Type 901 Pleat Pocket Jeans Jacket” Hand Dyed Indigo

1900年代前半のデニムジャケットをベースにデザインされたType901。このデザインは昨年の秋冬に登場したデザインです。

ディテールの特徴は身頃の大きなハンドウォーマーポケットと胸のヨーク。
通常のプリーツとは逆の向きに取り、極端に大きく折り返したプリーツ1本でハンドウォーマーポケットを形成しています。

画像が少々わかりづらくて申し訳ないです。

セルヴィッチセンターバックシーム仕様となります。

そしてジャケットも一部元の生地を残した状態でインディゴ染が施されています。

ジャケットはネック部分のみ元の生地の色が残されており、一見わかりづらいですがこの適度な違和感にWilliam氏のセンスを感じます。

こちらの写真もWilliam氏が同型のワンウォッシュのものを着用している写真です。

この写真を見るとポケットのディテールがわかりやすいですね。

この特別なコラボレーションは生産数も少ないと聞いています。また、次回もリリースされるかは現時点では不明です。

アート性の高いこのコレクションは本当におすすめです。

こちらはすでに販売中です。下記リンクより商品をご確認ください。

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