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BLOG - 蔡 俊行(フイナム発行人)

推定無罪

 推定無罪という言葉がある。最初に知ったのはジョン・グリシャムの同名小説から。

 推定無罪とは、犯罪を行ったと疑われている人(被疑者)や刑事裁判を受ける人について、「刑事裁判で有罪が確定するまでは『罪を犯していない人』として扱わなければならない」とする原則。

 つまり裁判が有罪と結審されるまでは無実として扱われるわけだ。

 日本ではこの原則がマスコミによって捻じ曲げられる現象が頻繁に起こる。炎上続けるお笑いの大物の女性献上問題なんかもまさにこれ。

 よりによって今度はサッカー日本代表の選手もやり玉に。罪を犯したなら罰を受けなくてはならないけど、疑いの段階で試合に出る出られないと問題になるのもどうかと思う。

 ようするにフライイングしすぎ。

 昔、四国だったか殺人事件でその親族だかが、テレビでインタビューを受けた。誰から見ても怪しい受け答え。ほとんどの視聴者が彼こそ真犯人と思い、某タレントがそれを公言したところ、この人まったくの無実人でこのタレントはどこかに消えたというエピソードを思い出した。

 まったくの部外者は、じっと、そっと、見守るしかないのである。

 

 

 

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