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BLOG - 蔡 俊行(フイナム発行人)

カタカナ語

 猛烈に暑い日が続いている。

 ぼくらの仕事は比較的服装が自由だからショーツにTシャツでいいけど、この炎天下外回りする企業の営業の人たちはつらい時期。

 そういやクールビズなんて言葉があった。最近聞かないけど、どうなったんだろう。定着したからあえて誰も口にしなくなったのか、それともこちらの耳にただ届いてないだけなのか。

 クールビズ。確かにわかりやすくていい言葉だ。いまの都知事の考案というが、彼女はいいコピーライターでもある。この言葉があるからこそ、ネクタイしなくてもジャケットを着なくてもビジネス儀礼上、失礼にあたらないとなったわけだから。言葉は重要だ。

 こうした現象、風俗、流行的なものになぜかカタカナ言葉をつけるのが日本流だ。

 いま話題のマイナンバーもそう。国民総背番号とかアメリカなどで使ってる社会保障番号という漢字ではなぜダメなんだろうと思う。職業安定所もハローワークになっているしね。明治の人が必死になって海外からやってきた理念や思想、哲学、法律などの言葉を漢熟語に変換したのに、現代人はそれをまた英語読みにしようと躍起だ。

 アジャイル開発とかアジェンダ、マイルストーンとか。笑ってしまう。

 まあぼくらが所属するファッションの世界は昔からストレートに外来語がカタカナで使われてきた。ジャケットとかパンツとか。でもチョッキとかバンド、ズボンという死語もある。

 言葉って面白いね。

 

 

 

 

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