BLOG - 蔡 俊行(フイナム発行人)

インドネシア

 インドネシアの視察旅行を終えて帰国した友人と昨夜会った。

 インドネシアは少子化や経済の低迷が続く日本と対照的に若い人口が多く、これから経済活動が盛んになりそうな国のひとつ。人口もどんどん増え続け現在およそ2億7000万人だが、数年後には3億を超えてアメリカに人口で勝る勢いである。

 首都のジャカルタでは、すでに月収10万円近いサラリーをもらう人たちが現れ、その収入もどんどん増加傾向にあるそうだ。すでに若い女性はシャネルのバッグを持っていたりとハイブランドに興味津々だとか。要するにとてつもなくでかいマーケットとしての魅力があるということだ。

 しかしながら日本ファッションに対してのプレゼンスは弱いという。彼ら彼女らの憧れの外国は日本ではなく、韓国なのだ。映画、ドラマ、そして音楽、サブカルチャー分野では、我が国は圧倒的に彼の国に凌駕されている状態である。これはインドネシアに限らず、他のアジア諸国でもそうだ。

 一体、日本はどうなったんだろうとそんな話をしながら暗い気持ちになった。白物家電やハイテク家電でもアジア諸国に追いつかれ、まだ優位性を保っているクルマ産業でさえ、他国の足音がそこまで聞こえ始めている。優位性を保つマンガでさえ、韓国の猛追にあっている。

 クールジャパンなんとかは大失敗に終わったが、もうすこし賢く官民一体となってソフトパワーを世界に売り込んでいかないと、将来観光だけで食べていくしかない国になりかねない。

 インドネシアではインドネシア語が話し合われている。つまり3億ちかくの話者がいる。

 数十年後、日本語話者はいったいどれくらいなんだろう。

 

 

 

 

 

 

 

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