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BLOG - 蔡 俊行(フイナム発行人)

withマスク

 予約困難飲食店の話を聞かない日はないというくらいであるが、昨夜はそんなお店のひとつにお邪魔した。昔働いていた会社の近くにある、齢56年にもなる焼肉店である。予約困難店コレクターの後輩が先日この店に縁のある人に会った時、お願いして確保してもらった店だ。

 繁華街の通りから小路を入ってすぐのところに昭和の思い出が佇んでいた。油と煙でいぶられた店内。買ったばかりの白シャツやキャンバスのスニーカーでは絶対に入りたくないそんな店。

 長いこと、人気店であることがわかる盛り、価格、そして味。この時期、憚れるほどの人数で口角泡飛ばしてしまった。それなのに、アルコールはなし。

 そう。焼肉食べながら、ビールもサワーもないのである。ひたすらウーロン茶。まるで高校生に戻ったような夜だった。

 飲めるロースというのが、ここの名物らしい。すこし甘ったるい味付けは終いにはくどくなるが、ご飯の友としては相性抜群だ。ビールないからご飯しかないよね。

 同伴の士は、自分より体重が倍以上もある人たち。最初の塩もの、タンだけでライス2杯いっていた。食いしん坊って、こういう人たちをいうのである。自分如きがエセグルメなんて気取ってても説得力もなにもあったもんじゃない。

 7名で肉33人前。よく食べた。たぶんこのうち、2.5人前くらいは貢献していると思う。

 パンが無ければケーキを食べればいいのよ、と言ったのはマリー・アントワネット。アルコール抜きがコロナ対策なら、集って肉を食えばいいのよと誰かが言ったような、言わなかったような。

 今夜もグループ会食です。withマスク。

 

 

 

 

 

 

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