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BLOG - 蔡 俊行(フイナム発行人)

震災から10年

 あの震災から10年。

 毎年この日はあの日あの時間なにをしていたかを思い返す。あの瞬間を憶えていない人はいない。今日のようないい天気だった。病院で点滴を打っていた人、美容院でヘアカラーしていた人、あるいは昼間人目を忍ぶ行為をどこかの密室で行おうとしていた人もいるかもしれない。金曜日の午後だからほとんどの人は仕事をしていただろうが、誰もが心臓を落っことしたくらいびっくりしたことだろう。ぼくはその瞬間もそうだけど、その数時間後に見た光景をおそらく一生忘れない。代官山の八幡通りを歩く人、人、人。交通機関が死んで、みんな歩いて帰っていたのである。そしてコンビニのなにもない棚。

 ちょうど引っ越したばかりでテレビを処分していた。しかしニュースが気になってすぐ家電店に買いにいったことを思い出す。そのテレビも一昨年暮れに壊れた。それくらいの時間が経ったということである。

 深刻な被害を被った人は近くにはいないが、それでも毎年繰り返される報道やニュース映像を見ると心が痛む。あの石巻の大川小学校のニュースを聞くたび、胸を掻きむしられているような気分になる。川のそばにあったとはいえ、河口から4キロも内陸側にあったのに。

 福島の原発もまったくアンダーコントロールではない。安倍晋三は頭がおかしい。

 災害はこれからも起こるだろうが、起こるであろう最悪をさらに進めた用心に用心を重ねた対策をするよう国にお願いしたいものだ。

 

 

 

 

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