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BLOG - 石光史明(ヴィジュアル・コネクション 代表)

コロナウィルスとYouTube動画広告

 

先週二十歳の誕生日を迎えたウチの子が、来月から一人暮らしを始める。

まぁ、自分のブランドのアトリエを兼ねたものだし、別に都内だし遠くに行ってしまうわけではないのでそこまでの寂しさはないものの、自分が単身ミラノに行った時の親の気持ちが、少しわかった気がしなくもないのは確か。

ところで、そんな彼の引っ越しの荷物というか、新生活に合わせて新調するであろう(それが部屋の次に楽しみであろう)家電の中にTVがない事に気付いたのはつい先日の事。

自分と比較すると、とにかく大きな(もしくは性能のいい)TVをリビングのど真ん中に置きたいと常に夢見た(実際にそうしてきた)世代としては、全くをもって理解できないわけで(笑)。

まぁ実際のところ、リビングで一緒にTVを見ていたのは遙か昔の事。

今や自分の部屋でモニターを3台ぐらい繋いでeSPORTSさながらにゲームを楽しむ彼からすると、こっちで何かを制作している途中にゲームをしながら、こっちではYouTubeで動画を楽しめればそれでいいのだろうし、もはやそう言う時代なわけで、こればかりはいい悪いではなく、それだけの事。

そんな彼から外出先に電話があったのは、去年の夏のある日。

「お父さん、起きたらすごく頭が痛くて、吐き気がして体が痙攣してるんだけど、ググったら(病名はもう忘れたけれど)何か深刻な脳の病気みたいでどうしよう?」と。

まぁ、起きたら経験のした事もない体調の異変に気付き、自分ながらに対処しようとしたのは偉いけれど、それらを聞いて一言。

「お前、それ熱中症だよ」と言うと「でも僕ずっと家にいるよ」と息子。

確かに自分のように比較的TVを能動的に見たり、読み物としてネットでニュースを頻繁に見ていると、家の中でも充分に熱中症になる可能性があるという事は耳にタコができるくらい(既に古い)に承知な事だけれども、YouTube世代の彼らからすれば、日頃チェックしているお気に入りのYouTuberが発信でもしない限り、知り得ない情報なのかなぁとも思うわけで。

とりあえず具合を聞くと、立ち上がって動けるというので、本当にヤバければ迷わず救急車を呼べ、でもまずはキッチンに行って塩を舐めて水を飲んだら、コンビニに行ってスポーツ飲料を買って飲むように指示して、お父さんとしてはとりあえずOS-1を買って慌てて家に帰り「これがしょっぱくないならとりあえず全部飲め」と言ってしばらくすると「あ、大丈夫になったかも!焦った〜!」なんて事なきを得たのは、たった数ヶ月もの前の話。

でも、今、その世代に、どれだけ、僕たちが当たり前だと思っているコロナウィルスの知識や現状が周知されているのでしょう?

もはや次世代を担う若者が、毎日必ず目にするのはYouTube。

タダで見させてもらっているくせに、あの始まりに流れるウザい動画広告。

でも今こそ政府なりどこかなりが予算を割いて、あの枠で対処法や現状を周知させるのも、時代なような気がするんですけれどね。たまたま大臣になった人が会見するよりも、よっぽど効果的なわけで…

 

 

この他にもTVを見ていると、ウィルス対策の専門家の話はとてもためになります。いわゆるアゴの下にマスクをずらして話したりタバコを吸ったりする「顎(アゴ)マスク」は、顎に付着したウィルスをマスクの内側に付着させ、それを吸引する事になるので考えられないとか、レストランやオフィスでやむおえずテーブルやデスクの上に置く際は内側を下にしないと意味がないとか、意外と普通にやっていそうな事が間違えだと言う事に気付けるのも確か。

まぁ過剰になっても何ですが、正しい知識で挑みたいものですね。

 

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