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ここのところ話題ですね、PJ。

ピーチジョンではなくて、プライベート・ジェットのお話。

国土が狭い上に新幹線などの安全で便利な高速移動網が張り巡らされている我が国では何か特別な感じがしますが、海外ではそうでもなくて、別に買わずとも一定のメンバーフィーを支払えば、アプリで簡単に自分でブッキングできちゃうほど。

そう言えば以前とあるアーティストに京都までヘリコプターで行きたいと言われたのでリサーチをしたところ、所要時間はほぼ新幹線のぞみ号と同じですが、料金は4人乗りで確か片道240万円ほどで、仮に一泊するのであればパイロットの宿泊費や駐機料が加算されるとの事で、もちろん素直に新幹線で行ったのですが、担当者の方曰く「新幹線が通ってるところは確実にそちらの方が早くて安いですが、例えば山岳地帯や新幹線が通っていない所で威力を発揮する」との事。確かに都内から下田までは車でも電車でも3時間ほどですが、ヘリコプターなら45分ほど(約20万円)で着きますから考えようですよね。

ちなみに下の写真はとあるプライベート・ジェット運行会社の実際のアプリの画面。

NY-LONDON間の価格の一例ですが10人乗りの長距離機で1人の料金が$7,390、日本円にして約80万円。ちなみのこの区間のブリティッシュ・エアウェイズのファーストクラスの料金が$7,604なので、PJの方が意外にもちょっとだけお得な印象なのですが、この会社のフライトの場合は最低10席が埋まらないと飛ばないシステム。なので、他に乗客がいない場合や貸し切りにしたい場合は、会社や仲間内10人またはそれ以下でも総額800万円を均等割、もしくは一人でも全額払えばOKという事。

まぁ、NYの場合は空港–マンハッタン市内までのヘリ移動が含まれているとはいえ、前述した通り「アプリで簡単に」できるものの、結局のところはそれ相応のお金がなければ成立しない話なのは間違いないのですが、それでも、件のニュースを見ている大半の日本人が思うよりは、遥かに簡単なのは確か。そう考えるとニュースの見方も変わってくると思いませんか?

ゴーンさんの18年度の年収を調べてみると総額約19億円。仮に日本–トルコ間をチャーターしてもまぁ3,000万円もしないでしょうから、別に彼からしたら「壮大な逃亡劇」ってほどでもないのかなぁ…と。あ、べつに彼を称えているのではなく、あくまでも物の見方って意味ですので悪しからず。

ただ、とあるキャスターが「(この逃亡劇を見て)まるで安物の映画を観ているよう」なんて一人言い得て妙な表現をして悦に入っている記事を読みましたが、今どき15億円(没収された保釈金)もの製作費がある日本映画なんてそうそうないだろうと思わず野次ってしまいました(笑)。

ちなみにこのプライベート・ジェットですが、必然的に復路(もしくは顧客を迎えにいくための往路)も飛んで帰って来なければいけないのですが、すべての顧客が往復で使うわけではないので路線によっては誰も乗せずに=それでも燃料費や人件費は発生するために少しでも回収できるよう「Empty Leg」直訳すると「空(カラ)の足」と言うとても安い価格で売りに出る事が多いのでチェックしてみると面白いかもしれませんね。1人分のお値段で貸し切り…なんて事も実際にあるので。

 

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