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BLOG - 蔡 俊行(フイナム発行人)

税の公平

 以前住んでいた家の側にペットショップがあった。ちょっとした商店街にあるその店は、通りすがりの人たちで狭い歩道がたまに占拠されていて、すこし苦々しく思っていた。どうやらチェーン店らしく、恵比寿の駅前にも同名の店舗がある。

 目が空いたばかりの仔犬や仔猫が、バスケット中で戯れている姿は確かにかわいい。ずっと見ていて飽きない。しかし引き取り手のなかったこの小さな命たちがその後どうなるか知っているので、そのかわいさを直視することはできない。

 育ちすぎた個体は売れないのだ。そして年に何千もの命が処分されている。

 動物愛護主義といういうわけではないが、こういう話を聞くとなんとかならないかとも思う。

 オフィスのある代官山、特に我々の職場近くにある八幡通りは歩道が狭い。人が二人並んで歩くと一人でもすれ違うのは難しいくらいだ。そんな歩道に遠くからわんちゃんを連れてきて歩かせている人が少なくない。リードに引かれてととと、と歩く姿はかわいいが、完全に歩道を占拠していることもしばしば。中には落とし物を放置している不行き届き者もいる。

 彼らはペットを家族の一員だという。それ以上に大切にしている人もいる。暴論かましますが、ならペットに税金かけようよという提案だ。

 その税でペットショップや悪質ブリーダーの問題解決、通りの衛生問題からしても悪くないと思うのは、自分がペットを飼ってないから?

 すでに議論はあるかと思うが、最近よく考えてしまう問題です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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