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BLOG - 鳥羽伸博(TORIBA COFFEE 代表)

原点なんてないけど。

すみません、また随分あいてしましました。

今日の朝にぎっくり腰になり、6月の京都はゆっくりということもあり、

お店に立ちながら、このブログを書いています。

 

2月23日に、トリバコーヒー京都をオープンしました。

 

このお店は、元々「京華堂利保」という和菓子屋さんで、

この建物で80年近く営業をしていました。

惜しくも、2022年の1月に閉店され、

たまたまのラッキーで、うちの会社にご縁が回ってきました。

 

何に驚くかって、80年間この場所が賃貸されていたこと。

(どうも、これは「京都あるある」らしい…。)

 

このお店を預かった時に、

工務店さん、デザイナーさんには、

なるべく「現状活かし」で、

デザインをしすぎない、

綺麗にしすぎない、

そして、足しすぎないという、

ぼやっとしたお願いをしました。

 

建物を一から作るとか、

お店をスケルトンから作るということは、

まあまあ、そこそこ、やってきましたが、

そんなことを通しての世界観の表現に、

少し飽きてきたというか、

抵抗が出てきていましたから、

100年近く存在する建物を使って自分たちのお店をすることに関しては、

興奮すると同時に、初めての経験に色々考える必要がありました。

 

去年、社長を辞めたので、

なんとなく会社との距離感も取りにくくなっていたこともあり、

いっそのこと、と、

猫と一緒に京都に移住しました。

 

どうせ2時間なんですよね、東京と離れていると言ったって。

職場と15分の距離をリモートとか言ってミーティングしてたんですから、

それってなんだったんだろうって。

 

そこから、思ったより時間もかかりましたが、

お店も出来上がり、

僕以外のスタッフも含めて3名でのスタートを切ることができました。

 

スタッフは多ければ多いほど安心感があるような気がしますが、

お店でモノをたくさん売るという考え方なら間違いでもないかと思いますが、

お店を通して自分たちの考え方を伝えるというのであれば少なくていいはずだし、

むしろ少ないほうがいいような気がします。

 

社員教育という言葉が当たり前になって久しいですが、

教育をするほど僕も先生ではないですし、

日々考えながらの人生ですから、教える相手が少ないほうがいい。

 

3人だったら、誰かが倒れたら、お店を休むし、

必要であればメニューを変える。

そんな覚悟があれば、なんでもできるのではないかと。

 

お店に立つという原点に戻った「気分」です。

 

あくまでも「気分」なんですけど。

 

僕は今までお店に立ったことがないですから。

 

 

 

 

 

 

 

 

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