BLOG - 蔡 俊行(フイナム発行人)

日大アメフト部

 日大のアメフト部が廃部になるというが、何もそこまでしなくてもと思う人の方が多いんじゃないか。法を破ったことに対する処罰と大学側の失態は、責められても仕方ないが、それを罪とは関係ない選手や関係者に連帯責任として負わせるのはどうなのか。高校野球や大学スポーツで不祥事があったら大会出場自粛とか、これまでもずっとそういう問題があったが、どうにも違和感を感じる。チームぐるみの犯行ならいざ知らず、ひとり(あるいは少人数)の犯罪がどこまで責任として拡大するのだろうか。だったら不祥事を起こした大臣のいる政党や内閣だってすぐに解散しなければならないんじゃないの? そんな屁理屈だって言ってみたくなる。

 罪を憎んで人を憎まず、なんていい言葉が日本にはある。もし廃部になったら、責任の発端となった選手たちは未来永劫、十字架を背負ったままだ。人を殺したわけでもないのに、これは重すぎる処置ではないか。

 鳥瞰して物事を見てみると、大麻を解禁にしている国や自治体は世界にごろごろある。大麻解禁は世の流れとでも言っていいかもしれない。

 日本がそうなるかわからないが、もしかすると50年後の人たちからは、昔は大麻吸っただけで運動部ひとつが潰れたらしいなんて笑い話をしているかもしれない。

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