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BLOG - 蔡 俊行(フイナム発行人)

グローバルダイニングを応援します

 今年1月に緊急事態が発令される前からしていた約束があった。某アウトドアブランドの展示会後、その広報を担っている会社の社長との会食を兼ねての打合せだ。緊急事態宣言が出された以上、会食はNGなのだろうか。少なくとも飲食店は20時まで空いている。その前ならOKでそれ以降は問題ありというのはどうにも腑に落ちない理屈である。件の展示会はプレゼンテーション終わりが19時。どうあがいても飲食店利用は無理なんだが、知人の編集者からグローバルダイニング系は通常営業しているという話を聞いた。展示会は神泉の交差点のビルなので、旧山手通りの「モンスーンカフェ」が利用できるかも。ということで会後、変態、違ったライターのMさんと先に店に行ってみた。通常営業している。

 社長は30分くらい遅れてきたが、大きなテーブルを利用できたので、適度な距離を取り、すべてのお皿に別の取り箸を使って感染予防を徹底して会食した。我々が帰る頃には、レジ前に入店待ちの列ができていた。

 月を跨いだ翌2月。赤坂でプレゼンが20時に終わった。コピーライターとその後の打合せをしなくてはならないのに、どこもお店がやってない。あれこれ思案した挙句、やはりグローバルダイニング系のレストランということになりあちこち電話をかけたのだが、どの店舗もすでに満員。大人気である。そしてついに白金のラボエムに席があるというのでそこへ向かった。ここでもテーブルに余裕があり、適度に距離を取りながらの打合せとなった。ほんとグローバルダイニングさまさまである。

 そのグローバルダイニングに東京都がいちゃもんつけているらしい。時短に協力しないおよそ2000店に対し、時短命令を出したのはわずか27店。うち26店がグローバルダイニング系というからそこにはなにか含みがある。それに対し同社は都の命令は違法だと提訴した。

 この度の特措法(時短要請含む)は悪法だ。コロナだから仕方がないと誰もが受け流すかもしれないが、人々の生存の権利を脅かすものである。ぼくらは信仰、発言、集合、そして働くことの自由がある。確かにコロナは問題だが、飲食店がコロナの巣窟というちゃんとしたエビデンスもない上、20時までならコロナは活動しなくて20時以降、コロナ菌が活発になるとも受け取れるナンセンスな取り決めにどうして我ら、この場合、彼らの生活を脅やかされなくてはならないのだろう。それなら多くのクラスター出している老人施設や病院の営業を停止しろよ。ちょっと暴論か。

 こんなことを法で縛るのがおかしい。

 グローバルダイニングを応援します。

 

 

 

 

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