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BLOG - 蔡 俊行(フイナム発行人)

セミの声

 猛暑が続いている。窓の外ではセミの泣き声が木々に吸収されずこだましている。遅れてきた夏を埋め合わせるかのように、その小さな身体を懸命に震わせている。

 まるで騒音に近い。

 昔から暑い夏でもエアコンをつけずに窓を開けてじっとり汗をかくのが嫌いじゃない。汗をかいたら、水のシャワーで体を冷やす。むしろそれのほうがすきだ。

 だから会社にいってエアコンの効いた部屋に長時間いるのは苦手だ。スタッフは気付いているかどうか知らないが、夏の滞社時間は以前から短い。

 そして今年のコロナ禍である。

 リモートワーク癖がついた上、寒いオフィスとなるとどうしても敬遠せざるを得ない。というわけで、この夏はほとんど会社におりません。

 自粛やなんやらで当社も漏れず不景気ですが、しこしこと在宅ワークをしばらく続けます。といっても早朝だけですが。

 年配の大先輩カメラマンからさきほど電話があった。会いたいですねえ、なんて話をしていたのだけど、やはり体調気遣ってかずっと外に出ていないそうだ。いつになったら会えるのだろう。

 来年のセミが鳴く頃には、落ち着いているだろうか。

 

 

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