BLOG - 中田慎介(ビームス メンズカジュアルディレクター)

四谷おすす飯-Gallo(フィレンツェの逸品ここに)-

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この動画を見てピンと来た方!!

そうです、フィレンツェのアレです!

びっくりするくらいそのまんまです。サーブされる鍋くらいでしょうか、違うのは。

店主が現地で厨房に入り込み味を盗んだそうです。

鉄鍋以上に熱いハートで東京に持ち帰ったのでしょう…。

感動しました。

 

冒頭から興奮気味にすいません…。

世の中には舌に入れた瞬間脳味噌に刺激が直撃し、感動が忘れられない食事がありますよね。

私の中でその一つが

フィレンツェにある食堂、【Trattoria Sostanza】の

“Petti di Pollo al burro(鶏胸肉のバター焼き)”

です。バターの湖にどっぷりと浸かった鶏胸肉。胸肉なのにあまりにもシットリとしていて概念を覆されたあのバター焼きがまさか四谷三丁目で…。

というのも先日、業界の生き字引、僕の中では1970〜80年代のヨーロッパインフルーエンスが反映したジャパナイズドアメカジを語らせたらNo.1であろうH社のT社長に食事にお誘い頂きました。

待ち合わせ場所は四谷三丁目駅から徒歩10秒のGallo 四谷。普段は炭火焼き鳥とナチュールワインが楽しめるようなのですが、こちらで出されるイタリアンが本当に美味しいようで、指定された場所へ伺い、ムネワクで階段を上がると出会い頭の会話から驚きが!

「中田くん、ソスタンツァのアレ食べたいでしょ。」

と、過去フィレンツェで数回ご一緒させて頂いた思い出をフラッシュバックさせるようなお言葉。

初めての2人での会食。到着前は緊張で何から話して良いか分からないと思っていたのですが、その一言で一気に緊張が解れ、怒涛の洋服トークw。学生時代から学ランの下にはミッキーのTシャツを忍ばせていた話や、Levi’s646を実際に穿いていたというリアルに話や、初めてWillis&GeigerをインポートしたときのNY事務所での話などなどとにかく面白い!マッシモオスティ時代のCP COMPANYやStone Island、イタリア人が表現するアメカジを日本人視点から表現していた人の話は新鮮!あっという間に話にのめり込み、自分の知らない当時の話にトランペットを眺める少年のように目を輝かせながらうっとりと話を聞いている自分がいたのです。

さて、料理もとにかく素晴らしい!本当にフィレンツェで食べているかのような贅沢な時間を過ごさせて頂きました。

スタートは小さなビールと、こちら、

薫製したモッツァレラチーズ。スタートから感動します。スモークされてるのにも拘らず、モッツァレラならではのしっとりとしながら繊維質を感じるあの特徴的な舌触りは完璧。鼻に抜けるスモークの豊潤な香りでもうノックアウト…。

続いて、

里芋のフリット、オリーブとアンチョビのペーストとの相性が抜群で、サックサクの衣になんとも言えないねっとりとした里芋の食感と香り。ペーストのアクセントがたまりません…。

もうこのあたりでワインがスタートしておりますが、話にも夢中で撮影を失念…。料理に合わせてバランス良いワインを魅力的な説明とともに頂きます。全て身を委ねて楽しむワインほど幸せなコトはありませんw。

続いて、

イタリア直送のキノコ達。T社長とシェフがキノコについて話しておりますが、聞いたことない名前だらけでちんぷんかんぷんでしたw。が、kgいくらじゃ安いね、とか、今年はポルチーニが良くない、とか、本当に洋服屋?と思わせるようなトークにただただ感心するとともに、何事も追求してかなければ美しいモノには出会えないんだなあ、と勉強させられるひとときとなりました。

続いて、

フィレンツェを思い出せるように、とボロネーゼをサーブしてくれました。様々な牛の部位の食感が堪らなく心地良い…。本当にフィレンツェに行きたくなる味でした。

そして最後は、

先程の鶏胸肉のバター焼き。言わずもがな本日のメイン。最高しか言えないボキャブラリーの無さを痛感するのです。

あまりにもガツガツ食べてしまい大好きなドルチェを諦めることに…。

そんな自分に気を遣って頂き、口直しはまさかの、

杉のハーブ茶!

カンナではなく、昔ながらの方法のようなのですが、ナイフのような道具(色々教えて頂きましたが酔いがかなり進んでおり失念…)で薄く削られた杉の成分がとにかく爽やかで、森に入っているかのような香りが満腹な気分を和らげふんにゃり状態へ。

そんなこんなで幸せな時間はあっという間に過ぎてしまいお開きに。

 

憧れの時代をリアルに過ごしてきた人の話って本当楽しい。そして感動的な食事があれば強烈に思い出に残っていきますね。今日も忘れられない1日となりました。

 

別れ際、さらりと羽織るアウターに目が釘付けに!

むむむ!

恐らく1980年代のIzod Lacoste。アメリカのIzodなのに素材使いがイタリアン。ズバ抜けてカッコ良い素材感と色気のある柄。そしてスタイリング。酔いながらもあまりにもカッコ良過ぎてパシャりとさせて頂きました。確か、”アルマーニ時代のアイゾッド”と言っていた。

???

次回詳しく聞いてみようw。

T社長にしかできない色気溢れる唯一無二なコーディネートが僕は大好きなのです。

マジカッコイイ…。

深夜に書いたラブレターのようになってなければ良いのですが…w。

そんな幸せな食事会の話でした。

 

もう既に第二回が楽しみなのです。。

幸せな時間をありがとうございました!

 

ナカダ

 

 

 

 

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