「今日は雨だし、寒いから儲かるでしょう？」
1月の終わりのある日、あまりにも寒かったので某JR山手線駅前からタクシーに乗り、運転手さんにこう話しかけると
「いやぁ、実は今千葉から戻ってきたばっかりで」
と、運転手さん。
成田空港までの定額タクシー利用かと思いきや、なんと僕が拾ったのと同じ駅前の乗り場から20代前半くらいの若い女性客を乗せて、これまた千葉にあるJRの某駅前まで乗せたというのである。
最初は下道で行って欲しいと言われたんですが、高速の方が絶対に早いし安いからと説得して、結局メーターで16,000円ちょっとになりましたとホクホク顔。
まぁ景気のいい話で何よりなんだけれど、当然の疑問として湧き起こるのは「なぜ都内のJRの駅前から千葉のJRの駅前までタクシーで行ったのか？」という事。ちなみに同駅間を電車で行くと時間は車とほぼ同じながら、料金は片道900円ほどなので、その差は歴然。すると
「いやぁ、何か電車の中は中国からの人が沢山乗っているから、コロナウィルスにかかりたくないからタクシーにされたらしいんです」との事。
この時点ではそこまでパンデミックになっていなかったので、スゴいリアクションだな…なんて思ったのですが、それも束の間。先週には都内のタクシーの運転手さんの感染が確認されたと言うニュースを耳にした時、真先に思い浮かんだのがこのお客さんの話。
過敏な反応は禁物ですが、軽視するのもまた同じ。正確な情報収集をして、正しい判断や対応ができるといいですね。
それにしてもその女性、今はどうやって過ごしているのか、とても気になります。
