ときどきお手伝いしている柏の農家 おがわファームが販売している「八左衛門パクチー」の直売所です。
生産できる量に限りがあるため、一部、パクチーを卸している飲食店さん等で売っている以外は、この直売スタイルとお取り寄せのみで対応しています。手の届く範囲の小商いでやっていたいという意向やなるべくいろいろな上乗せなく手にしやすい価格で届けたいという想いがおありなので、近くの道の駅の直売所なんかにも置いていないそう。
この軽トラをアレンジした直売所を設置するのは基本的に週末のみで、場所も非公開なのでInstagramのアカウントにDMして教えてもらう方式。
それでもご近所から遠方まで多くの人が足を運んできてくれるようで、おがわファームの方々もなるべく挨拶をして、ついでに調理法についての談義やその他世間話をしているとのこと。それも含めて楽しみにして買いに来てくれているファンもきっと多いだろうな。
八左衛門パクチーはまずサイズが異質。一般的なスーパーに並ぶパクチーとはまったく違う迫力で、包装もセリや長ネギに使うような規格のものを使っているくらい。
故に根っこや茎の太さや存在感も桁違いで、料理する上でちょっとした添え物にとどまらない主役級の使い方ができるのが特長。鍋に入れたりサラダにしたり、水菜やほうれん草系のものと同じテンションで使えるのでパクチー好きな人にとっては無限の可能性を感じるパクチーなわけです。
根っこ(それも立派な)がついているというのも珍しいので、素揚げにしたり一緒に入れてご飯を炊くなどするとまたいろいろ楽しめます(根っこは香りがさらに強いイメージ)。
えぐみみたいなものが少ないにも関わらず香りや味がかなりしっかりするので、パクチー玄人に好んでいただけるのはもちろん、初心者の最初の一歩にもおすすめしたいです(自分はもともとパクチー苦手だったのがこれですっかり好物になった)。
このサイズなのにスーパーの並サイズのものより低価格です。わざわざ足を運んで買ってもらう分なるべく求めやすいプライスで、という気持ちもあるのでしょうと
おがわファームは元禄から続く農家でお米の歴史が長いので、目の前の田んぼでとれたお米も同時に直売しています。長年パートナーシップを結んでいる乗馬クラブに収穫後の稲藁を送り、逆に馬糞を受け取って堆肥をつくって田んぼで使い、という循環型の取り組みを続けていて、いくつかの品種のお米が馬の恵み米という名前を冠して販売されています。
この日は馬の恵み米のつぶすけとこしひかり。
看板犬のコロちゃん
自分らが高校生のときからここにいるのですっかり大先輩ですがまだまだ元気です。
おがわファームは周辺の環境も気持ちのいいところで、手賀沼一帯のひらけた広い空が綺麗です。手賀沼近辺は白樺派が揃って居を構えたような場所でもあり、東京から近いながら風情のある日本的田舎。この直売所に向かいがてら、湖沿いをのんびり歩くなどしても良いと思います。最近はキャンプ関係のスポットも増えてきました。
直売のスケジュールや場所の問い合わせなどはこちらのインスタグラムへ。
生産過程やコロちゃん情報もチェックできます。
で、どっさりいただいて持ち帰ってきました。
さっそく春菊みたいなテンションでどっさりパクチーを入れて鍋して、ご飯は汁物と相性の良すぎる粒感強めなつぶすけを炊いて、というおがわファームコンボ。おすすめです。
そしてよかったらついでにパッケージにも使われているメインビジュアルのステッカーもどうぞ。