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HOUYHNHNMブログをご覧の皆様、こんにちは。
District、原宿本店で主にスタッフの育成を担当しているハマモトです。
私自身としては約3か月ぶりの投稿となりますが、決してサボっていたわけではありません。
適度にゆるいスタンスも含めて楽しんでいただけたら幸いです。(笑)

皆様は1205というブランドをご存知でしょうか?
Districtを長年ご存知のお客様にとっては大変懐かしい、またHOUYHNHNMブログの読者の皆様には初めてお聞きになる方も多いと思いますが、2010年から約6年間に渡り活動したパウラ・ジェルバーゼによるブランドです。

パウラの誕生日とブランドのスタートを決めた日に由来するその名前の読み方は読み手に委ねられているためイチニゼロゴでもトゥエルブオーファイブでも良いそうです。
イタリア人の父とドイツ人の母の元、ブラジルで生まれニューヨークとジュネーブで育ちロンドン屈指の美術大学セントラルセントマーチンを卒業したのちサヴィルロウでテーラリングを学んだ彼女のインターナショナルな生い立ちや生活環境ならではの柔軟な考え方ですね。

サヴィルロウで学んだ知識や経験を活かして独立し1205を立ち上げると、ほどなくロンドンのファッションウィークでデビュー。最も期待される新人デザイナーの1人に選ばれるなど国内外での評価も高くDistrictでも非常に多くのファンに愛されていました。
その後マーケットに対しての疑問や新進ブランドとしての様々な困難から1205としての活動を一旦休止するわけですが、ファッション業界から少し距離をおいて創作活動は継続。
期間をおいてジョンロブの女性初のクリエイティブディレクターに就任しブランドの新たな価値を作り出すことに成功しました。

ちょうどその前後のことだったと思いますが、来日された際にフラッとDistrictに立ち寄られたことを覚えています。
目まぐるしく移り変わるファッションのサイクルから少し離れ、家族で過ごす時間やゆっくりと休息する時間を持てたことでとてもリフレッシュでき、どんどん良いアイデアが浮かんでくるのだと仰っていました。ちょっと突っ込んで「ブランドはまた再開しないんですか?」と聞いた時にも「1205もまたやりたいし、別のブランドのアイデアもあるからそれも実現したいの」ととても前向きな言葉を聞きその後の展開がとても楽しみになりました。

自身の名を冠したECオンリーのウイメンズブランドGerbaseを立ち上げたのち、以前から親交の深いディレクタークリノのサポートやアドバイスもあっていよいよ2024年春夏シーズンより1205がリスタートすることとなりました。

当時の1205の洋服から受けた印象はトラディショナルで実用的な物が中心でありながらも、クリーンでモダンな雰囲気。色数も絞っていてどこか知的でクールな印象もあり時代に左右されない独自の立ち位置を築いておりました。また「全て目の行き届く範囲で仕事をする」ことを大事にしていたこともあり、拠点であるMADE IN LONDONに拘っていらしたことも良く覚えています。

今回のラインナップはそんならしさや空気感もしっかりと纏いつつ、リスタートに際してのモノ作りやブランドの方向性とも言える「恒久的な価値を持ち続けるワークウェアの具現化」が形になったものが中心でした。

2010年頃まであったLONDONやUKの小規模なファクトリーは経営難からどんどん姿を消してしまったようですが、新生1205では新たにフランスやイタリアなど有数のファクトリーの協力を得ているそうです。

今回の目玉は何と言ってもMADE IN FRANCEでパウラ流のフレンチワークが形になったカバーオール、フード付きジャケットに共生地のワークパンツ。

 

【1205】

■DOCK COVERALL
1159-499-8957
Size:S,M,L,XL
Quality:コットン100%
Price:42,900JPY(Tax in)
(身長174cm 着用サイズM)

■CLOVE PANTS
1159-499-8959
Size:S,M,L
Quality:コットン100%
Price:36,300JPY(Tax in)
(身長174cm 着用サイズM)

■ANCHOR HOODIE JACKET
1159-499-8958
Size:M,L
Quality:コットン100%
Price:53,900JPY(Tax in)
(身長166cm 着用サイズM)

 

既に出来上がった原型がきちんとあるものを大きくいじらず、ポケット位置やボタンを変更する程度にしているのにワクワクし新鮮に見えるのは彼女の本物への愛やリスペクトが感じられ、またファッションに向き合う姿勢に共感できるからでしょう。

ジャケットの中にタイドアップをせずにニュートラルなバンドカラーのシャツを着るスタイルは当時から変わらない1205のアイコン的なアイテムです。

■BAND SHIRT
1159-499-8955
Size:S,M,L
Quality:コットン100%
Price:49,500JPY(Tax in)
(身長166cm 着用サイズS)

レザーパンツはワークウェアと合わせることで良い意味での違和感がうまれるというのがインスピレーションにあったようです。

■CLOVE LEATHER PANTS
1159-499-8956
Size:M,L
Quality:羊革
Price:132,000JPY(Tax in)

 

「1205を一言で表すならワーキングワードローブね。」
パウラに問いかけるといつも決まってこう答えが返ってくるそうです。働くこと、身体を動かすこと、どこかへ出かけること。

ITやAIがいかに発達していったとしても人間らしい活動の大切さは変わらない。

そんなモノ作りに対しての考え方を知り、今後の1205とパウラがますます楽しみになりました。

全て3/7(木)発売となっております。
皆様のご来店、お問い合わせをお待ちしております。

ハマモト

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