先日パリで発表されたUNDERCOVERのウィメンズコレクションのなかで、一瞬で目を奪われたアイテムがありました。
昨年末に亡くなったミュージシャン、マニュエル・ゲッチングの名盤『E2-E4』をオマージュしたシリーズです。
『E2-E4』はテクノ・ハウス界では、クラシック中のクラシックとされており、ジャケットの象徴的なアートワークも含めて、多くの人々に影響を与えた名盤です。たとえばこんな風に。
2014年のブログでマニュエル・ゲッチングへの想いは書き散らかしたのですが、もう一回だけ。
自分がテクノを好きになったのは、デトロイトテクノが入り口で、つまりはホアン・アトキンス、デリック・メイ、ケヴィン・サンダーソンの3人であり、ジェフ・ミルズであり、アンダーグラウンドレジスタンスなのです。
一方でスペイシーでフューチャリスティックなデトロイトテクノとは別に、スティーブ・ライヒなどからくるミニマルミュージックも大好きで、当初はサイケデリックなロックをかき鳴らしていたマニュエル・ゲッチングがたどり着いた、ミニマルミュージックの表現も同じくらい好んでいます。
『Inventions for Electric Guitar』とか『New Age Of Earth』とかそういうやつです。
で、2006年に行われたイベント「PRISM」でマニュエル・ゲッチングに記念写真をおねだりしたのがこれです。
今のところアーティストに2SHOT写真をねだったのはこのときだけです。それくらい大きな存在でした、自分にとっては。
亡くなったときに追悼的なブログを書こうと思ったのですが、なんかおこがましいなと思って結局書きませんでした。ですが、UNDERCOVERのコレクションを見て、どうにもこうにも我慢できなくなりました。
Photo by Valerio Mezzanotti
マニュエル・ゲッチングさん、どうか安らかにお休みください。あなたの遺した数々の名作はこれからも多くの人に聴き継がれていくと思います。