残念ながらベルリンを離れてしまう友人たちは沢山いる。それは6年も住んでいれば出会う人の数も増えるが、その分別れの機会も多くなっていくのだ。その理由は様々なのだけど、、、
コラージュアーティストの長尾 洋もその1人だ。
彼は、2012年〜2017年までベルリンを拠点に活動しており、知り合ったのは私が移住してきてからすぐのことだったと思う。緻密に組み合わさったファッション雑誌の切り抜きと布のコラージュをメインに、アクリル絵具やマーカーなどをカラフルに使った民族的で未来的な作風が特徴的なアーティスト。
ファッション雑誌との付き合いが長い私にとって、あの独特の華やかさを放つページがアートとしてアップサイクルされている様に興味を持った。しかし、それよりも長尾 洋という人物の思想やルーツに感銘を受け、そこからずっと注目している。アートに関して言えば、私はファッションや音楽ほどの知識を持ち合わせてはいない。しかし、最も直感と感覚で判断している芸術である。ファーストインプレッションで何を感じるか？作品だけでなく、作品を通じてアーティストの人物像を見る癖がある。それで、好きか嫌いか判断している。
前置きが長くなってしまったけれど、来週から長尾 洋の個展『YO SOY TÚ』の一般公開が始まるので、東京にいる方には是非とも足を運んで欲しい。今回、東京での初個展であり、彼の世界観を知れる貴重な機会。
このたびDKARTE galleryは、愛知県在住のアーティスト、長尾 洋/Yoh Nagaoの東京では初となる個展「YO SOY TÚ」を 日本橋のTHE A.I.R BUILDINGにて開催いたします。 日程は、10月22日から25日11時から18時は予約制のプライベートビューとなります。26日から11月1日11時から18時は一般公開となります。長尾は1981年生まれ、2012年にドイツベルリンを拠点にした頃からアーティストとして本格的に活動し始め、2017年に帰国、これまでにSCOPE ART FAIR Miami Beach、LA ART SHOW、Swizz Beatz主催の No Commission等のアートフェアや イベント、SEA WALLSやSt+art I ndia主催のアートフェスティバルにも参加。 広告の分野でも欧州アシックス、JRA中京競馬場、名古屋パルコ、TOMS、KEYTALK、KITTE名古屋とのコラボレーションなど 国内外で精力的に活動しています。
長尾の作品は緻密に組み合わさったファッション雑誌の切り抜きと布のコラージュをメインに、アクリル絵具やマーカーなどを カラフルに使った民族的で未来的な作風が特徴です。 これは彼が先祖にアイヌ人を持つことや、日本人としてのヨーロッパ生活で感じたことがきっかけとなり、2014年のベルリンでの 個展の頃から「僕らは未来の先住民」というテーマを掲げています。その後、近年実施しているモンゴルやナミビア、メキシコの 現地住民宅でのホームステイやフィールドワークを通して習慣や伝統文化をリサーチすることで、現代人にも先住民的生活をし ている人々にも共通して持つ美意識や感覚をインスピレーションに、モチーフや素材、図柄をセレクトし作品を制作しています。 本展は長尾の新旧織り交ぜた都内初の個展となります。
主な展覧会
2019 – 個展 “Genealogy”, Mirus Gallery, San Francisco, USA
2018 – グループ展, GR Gallery New York, New York City, USA
2018 – グループ展, Mirus Gallery, Denver, USA
2017 – No Commission, Berlin, Germany
2015 – グループ展 DREAMLANDS, CHG, ロスアンジェルス
2015 – アートフェア LA ART SHOW, ロスアンジェルス
2014 – アートフェア SCOPE Miami Beach,マイアミ
2014 – 個展 Detour Through Wonderland, ベルリン
2013 – アートフェア ウルトラ006 東京
2012 – ARTAQ URBAN ARTS AWARDS, フランス
2011 – Pick Me Up コンテンポラリーグラフィックアートフェア, ロンドン 2010 – グループ展 “ism 2010”, tambourin-gallery, 東京
2009 – アートフェア Fountain Miam Art fair, フロリダ
2009 – 個展 JOURNEY, Gallery Benten 17, 香港
2007 – グループ展 “WE-ARE -FAMILIA”, Colette, パリ
コンテスト
Artaq Awards 2011, コラージュ部門佳作, フランス SHIFT 2008 カレンダーコンテスト 入選 世界ポスタートリエンナーレ富山 入選 ユニクロクリエイティブアワード2005 入選
