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BLOG - 田辺良太(WHITEWALL代表 アートプロデューサー / コンサルタント)

マイアミアートリポートVol.5

マイアミバーゼルのタイミングに合わせてマイアミ現代美術館「Institute of Contemporary Art Miami」通称ICAにてSterling Rubyの大規模な展覧会が開催されていた。ペンシルバニア出身のオランダ系アメリカ人のSterling Rubyは20年以上にわたり様々なミディアムで作品を制作してきた。カリフォルニアのセラミックの伝統を継承するような大胆な陶芸作品は有名だが様々な素材を組み合わせて作ったキャンバスにユニークな手法で絵を描く大規模な絵画作品も迫力がある。暴力や力といったアメリカのカルチャーの負の部分を作品化するという制作理念は揺るぎなく現代のアメリカにおいて重要な作家である。今回は美術館では初めてSterling Rubyのセラミックや絵画だけでなく、インスタレーションやドローイングなども展示するという大規模な展覧会となった。今年のフリーズロンドンにおいてガゴジアンギャラリーがSterling Rubyだけでブースを設けていたことでもわかるが今最も注目されるアーティストの一人だと言える。

独特のセラミック作品やドローイングなども展示された。

ICAの2階と3階を使った大規模な展覧会は美術館初。

布以外にタオルや帯のようなバンドなど様々な素材を使う。

質感の異なるキャンバスに着色をして作品は完成する。

素晴らしい色のセンス、大胆さに唯一無二の才能を感じる。

ミュージアムは広いのでかなりの大作も展示された。

スプレーも多用するのだが独特の風合いが生まれる。

これもスプレーを使って描いた絵画作品。独特の雰囲気だ。

こんなに沢山の大作を一堂に見れてとても良かった。

この作品もスプレーを使って独自の存在感を出している。

巨大なオブジェもあって迫力があった。

かなりのサイズの巨大オブジェが並ぶ空間。

他より少し小さめの作品もあったが作品としては大きい。

なかなか見る機会がないインスタレーションもあって面白かった。

レザーなどの素材を使った作品もあって興味深かった。

アメリカの抱える負の部分を作品にしているようだ。

大胆な色使いの作品。構図の間合いがすごく良い。

コンセプチュアルな感じがするインスタレーション作品。

アメリカの負の要素がモビールのように吊るされる。

大量生産の既製品のアメリカ国旗を使ったインスタレーション。

見ての通り非常に大きなスケール感のインスタレーションとなっている。

壁面のオブジェに手前のインスタレーションともに色がいい。

これも面白いオブジェというかインスタレーションである。

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