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BLOG - シガアキオ(Gardener / 庭師)

東京。

地方暮らしやデュアルライフなど、最近よく見聞きする流行ワードだと思う。

コンクリートに塗り固められた「冷凍都市」(冷凍都市の暮らしと歌う向井秀徳の歌詞より)、そもそも東京ってそんなに気味の悪い街なんだろうか?

だとすれば、何故そう感じるのか?誰がそうしてしまったのか?ということだと思う。

同じようにニューヨーク、ロンドン、北京だとか主要国の首都はどこもそうだろうし、そういう場所には地方や他国から人がやってくる。理由は仕事がたくさんあるからでしょう。

いわゆる庭師なんてアーヴァンな仕事だというのは、家を建てるというハードルが高い買い物に加え、さらに庭なぞという余計な造作に同等の金をかける”意識高い系の富裕層”がたくさん居てくれないと成り立たないから。乱暴だがわかりやすく言えばそうだ。

例えば前職のファッション界も日本なら東京が中心で、同じ事務所にいたスタイリストは地方からやってきた人間ばかりだった。また、最近知り合った若い女子は広島からやってきて大手芸能プロダクションに就職したという。

もちろん広島にそんな就職先はないだろうし、大都市にはあらゆる業種と新しい可能性が転がっている。

そういう憧れや希望を受容して東京という街は構築されている。

ただ歳を経て結婚し子供ができたりすると、何故かみんなブツブツ言い始める。暮らし難いとか、環境がとか、人間関係とか。

言ってることはよくわかる。慌ただしい生活に疲れ、神経も擦り減るだろうし、クルマも多いし、緑も少ないし、綺麗な星空も見えないし、あーあ、、みたいな。

けどよく考えてみてほしいのは、そもそも自分が望んでそこにやってきたのでしょう?てこと。

やっぱり俺の田舎はよかったとか、山や海がきれいとか、メシがうまいとか。それを東京出身の人間が聞かされてどう思うかってこと。すこしデリカシーが足りない。

逆にボクらが地方に移住したとして、東京みたいなブランド店がないとか、おしゃれカフェがないとか、高層ビルからの夜景が見えないと言われてどうだろう? まあ思ってても失礼だし怖いし言えないよね。笑

つまり東京で仕事と収入を得て、そういう暮らしを享受しているならば、文句は言わないというのが最低限のマナーだと思うのだが。

それでも文句があるなら素直に田舎に帰ればいいし、誰もなにも困らないし、愛する地元の過疎化でも救ってやってくれよと思う。

そもそもハロウィンの渋谷スクランブル交差点に大挙するパリピや、センター街の路上にビールの空き缶やカップ麺を食い散らかすのって、地方から出てきた大学生がほとんどでしょうし、つまり東京の街を蹂躙してるのはそちら様ですね?てことなんですけれども。違うのかなあ。

 

 

 

 

 

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