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BLOG - 蔡 俊行(フイナム発行人)

昭和オヤジ

 どうにも電話の予約という近年の習慣に慣れない。昔気質の人間なので、電話はいつかかってきても大丈夫。忙しければ出なければいいし、親切にも留守電機能があるので、用のある人はメッセージを残してくれる。しかし、こちらから電話する場合は気をつけなくてはならない。

 LINEはもはや生活インフラ。そのLINEで「いま電話していいですか?」なんてメッセージが来る。上で書いたとおりこちらはいつでもウェルカムなのだが、逆にこちらから電話する時にも同じように伺いをたてないとまずい気がする。

 それがなんだかなあという感じなのだ。

 すこし前、新聞で読んだが、若い人の中には電話で会話するのが苦痛という人もいるという。正しい謙譲語とか敬語、丁寧語の使い方がわからないらしいのだ。もう電話マナー以前に、それでも日本人かよといいたくなる。

 社会のそこかしこでこんな小さな変化が生じ、10年、20年後にはそれがあたりまえになっていくのだろう。その頃生きていて、電話するまえに伺いたてるなんて、などと意見を言おうものなら昭和オヤジなんて蔑まれるんだろうね。

 

 

 

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