僕はコンセプトがある服が好きだ。
ビームス プラスで徹底的に叩き込まれたアメリカのユニフォームの哲学。
・American Traditional
・Military
・Work
・Sports
アメリカ黄金期にユニフォームとして構築、完成されたそれぞれの機能に基づいたデザイン、ディテールワーク、ファブリックは、今も変わらず教科書と呼ぶに足る普遍的な美しさを宿しているから。
黄金期に完成された”素材”の部分で、アメリカがもう作れない、日本だけが作ることが出来る技術が、
「吊り編み」
吊り編み機、ゆっくりゆっくりとひと針ひと針編み立てていく大量生産から逆行するかのような機械(当時は最先端だったのでしょうが)から作り出される裏毛は、着用した者にしか分からない、しっかりとした素材感でありながら柔らかく、着る回数が増えていく毎に体に馴染んでいく。
そう、今では馴染みのあるこの言葉を世界に再認知させた人がいます。
鈴木 諭(スズキ サトシ)
その吊り裏毛の素晴らしさを世界に伝導したヒト。
この機械、もうアメリカでは作れない、そして日本でしか再現できないんです。
整備できる職人がいない=機械があっても続けることができない。
日本にしかこの技術を残すことができない大切な遺産の素晴らしさを見つけ出し、種を蒔き直し、花を咲かせたヒト。
アメリカよりアメリカらしいモノを作ることができるヒト。
そこには並大抵の頭では考えられない苦労がたくさんあったでしょう。
僕たちが出会ったのは2005年くらいだったでしょうか。
そこからあなたの虜になったのです。
色々な取り組みをさせて頂きました。
通年で楽しめる素材の開発から始まり、新型クルーネックの開発、大反響過ぎてびっくりしたGramicci別注、カラバリハンパないスペシャルなオーダー会、面白系ではビームスジャパンでのみかんパーカから、今となっては幻のハンドメイドテディラビットまでw。
僕らのワガママをときには、
「それ、ウチでやる意味ある?」
と、一刀両断w。
「それ、僕もやりたいと思ってた!」
と、共感して盛り上がってくれたり。
「ここ、こうしたら良いんじゃない?」
「これは昔のアメリカのブランドだったらこの仕様にするからこう変更しよう。」
などなど、毎回プレゼンするのが緊張しながらも学び舎として楽しませてくれる時間も幸せなひととき。
殆どが、
「面白そうだから、とりあえずトライしてみるよ。」
と前向きに考えてくれるところ、いつも本当に感謝しております。
必ず仕上がったサンプルを自分で数週間着用し、完璧な状態にしてから世に送り出す姿勢もこのヒトの素晴らしいところ。
そして不定期に開かれるお疲れ様会。鈴木さんと同じように、究極のコダワリが注入されたゆうじさんの職人技に舌鼓を打つ時間も人生の勉強をさせてもらえる場所。
いつも本当にありがとうございます!
愛が強過ぎて前置き長くなりましたが…。
本日、ヒビヤ セントラル マーケットで行われた20周年のローンチを子供達と見に行ってきました。
事前にエントリーをされたスペシャルな方に向けてトークショーが行われておりました。
楽しそうなトークが繰り広げられておりました。まさに、贅沢な時間。
最後は記念撮影!
元同期、今はALPHA PRで大活躍中のジャッキーヤマザキ氏も忙しそうに働いておりました!
彼とはもう20年くらいの仲w。
古着からアメカジからモードまでなんでも素敵に取り入れられるすごいヒト。
スーパーファッショニスタは健在でした!
他にも、
チームNIKEの皆様、サカナクションNFの青山さん、元ノースフェイス、鹿児島に移住したクライミング番長の永山さんなどなど様々な方がお祝いに駆けつけておりました!
20周年の歴史が満載の記念書籍、素晴らしい内容!是非お買い求めください!
こちらの編集を担当されたのが、我ら鎌倉の頭脳、村岡さん。
満面の笑顔。約一年ドップリ吊り編みの世界に入り込んだ今いちばんLoopwheelerを理解している編集者かとw。本当にお疲れ様でした!
青山くんチームが作成したスペシャルムービーにはほんの少しですが、私も参加させて頂いております。
NIKEのキーマン、カジさん!
とにかく贅沢な時間を過ごさせて頂きました!
チームLoopwheelerの皆様の温かいホスピタリティに溢れた対応に感動し、
素晴らしいモノには素晴らしいヒト達が関わっていることを再認識した1日でした。
やはり、ヒト。
僕はモノよりヒトに惚れる性質なのかもしれません。
惚れっぽくはないですが。。。
それを見極めるのが僕らの仕事。
これからもこのような素晴らしいヒトを紹介できれば、と思います。
鈴木さん、本当にありがとうございました!
↑幻のLD1000!
ナカダ