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BLOG - 小牟田 亮(フイナム編集長)

太陽と踊らせて。

先日、『太陽と踊らせて』という映画を観ました。

 

音楽好きには楽園とも称されるイビサ島で、長年DJをしてきた一人の男性を追いかけたドキュメンタリームービーなのですが、これが本当に最高で。。

スペインの東、地中海に浮かぶ世界遺産イビサ島は、世界一の名だたるパーティアイランド。夏場はヨーロッパの有名ナイトクラブが店を開け、世界中からスターDJが集まる。しかし、英国から移住したDJジョン・サ・トリンサは、島の最南端サリナスビーチで25年間、パーティサウンドとは異なる音楽を紡いでいる。それが、ジャンルにこだわらず物語にあふれたバレアリック・ミュージック。あまりにも自由で垣根のない生き方をする彼の精神そのもの。DJなのに早寝早起きで、何千人も相手にする大型クラブより顔の見える距離感が好き。映画は、おじさんDJのチャーミングな生きざまを、島に息づく多彩な、しかし時代の波の中で変容もする文化とともに、息をのむような映像と身も心も委ねてしまいたくなるリズムで描き出す。

本作にはバレアリックという言葉が何回も登場します。バレアリックとはイビサ島を含む、スペイン南部の地中海に浮かぶ群島の呼称であり、このバレアリック群島に浮かぶイビサが発祥となったサウンドが「バレアリック・サウンド」だそうです。

自分はその言葉になんとなくチルアウトっぽいイメージを抱いていたのですが、それはサンセットで有名なカフェ、「Café del Mar」が出していたコンピレーションの影響が大きく、本来はオープンマインドな精神で音楽を楽しむ、というのがバレアリックの本質だということがこの映画を観てよくわかりました。

イビサには多くのクラブがあり、そのナイトライフに惹かれるひとも多いのでしょうが、自分は圧倒的に朝から日暮れまでのイビサに興味があります。つまりは屋外で明るいうちに聴く音楽が、いまの自分のモードです。四つ打ちは変わらず好きですが、より丸い、メロウなものが染みるのです。

ここまで書いておいてなんですが、自分はイビサに行ったことがありません。ですが、いつか絶対行きます。そういう気分にさせてくれたのが『太陽と踊らせて』でした。

ちなみにこの作品、昨年公開されたものなのですが、評判が評判を呼び、いまでも色々なところで上映会をしているようです。今月も東京で開催されるかも!?とのこと。主人公のDJ、ジョンさんも来月来日の予定があるそうで、まだまだバレアリックな夏は終わりそうもありません。

 

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