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BLOG - 猿渡大輔(グラフィックデザイナー)

Galaxy’s Edge

 

 

時を戻して、カリフォルニアの話です。
当然滞在中にはアナハイムのディズニーランドにも行ったわけですが、印象深い経験がたくさんあるなかで、ギャラクシーズエッジの鮮烈な記憶は帰ってきてからもなんとなく心をざわつかせ続けている気がします。
スターウォーズで育った民として、この時代に生まれてこれを目の当たりにできたことへの感謝をせねばならないと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

感想や説明をあれこれ言っても仕方ないので写真を列挙です。

 

最近はことさら「イマーシブ」という言葉がキーになっている印象がありますが、まさにこれは没入感のある体験の(現状の)ひとつの到達点なのかもと思いました。

 

 

 

前でも後でもいいのでこのドキュメンタリーをチェックするのがおすすめです。
軽快なトーンで進むので観やすいのですが、意外と現実的な裏側事情の話(技術的な問題やスケジュールの課題、チームビルディングetc)に多くの時間が割かれているのでふむふむ欲が満たされます。『スター・ツアーズ』の回の後半ではギャラクシーズエッジに話が及んでいきます。現実的な側面を知るからこそまた楽しめる面も大いにあると思います。

 

パークと現実の絡み合いという点ではもうひとつ、

 

 

スーツさんという投稿者さんが多方面の豊富な知識(ディズニーやパークについての知識は全くない)をもとにディズニーシーを見ていく動画です。
彼の本分であろう乗り物・交通機関についての知識を中心に歴史や地学的な事実・内容も織り交ぜながら考察し、パーク側の演出の意図をあれこれ想像されているんですが、膨大な予備知識があるからこそ、次第にディズニーシーの演出のこだわりの深さやクオリティに気付いていきます。
そして終盤に仰る金言。

 

「現実をよく知っていないと具体的な夢も見ることができないということなんですね」

 

それを聞いてこの動画が大好きになりました。

 

順序が逆だけど、舞浜に頭を支配されていた中学時代の一時期、建物や景観や演出の背景が知りたくて、アメリカの歴史背景やアールデコ、アールヌーボーみたいな建築様式、英語の広告表現に至るまで、あれこれ調べまくったことがあります。建物や看板の模写もたくさんしていました。そうして得た知識がさらにまた「具体的な夢」を見せてくる変なループの中に、いまもある知識欲の根源みたいなものがある気がします。

 

知識があるからこそ開く扉や理解できる価値があって、知らなければそれを感知したり味わうことができなくて、それはある意味後天的センスだから、水野学さんの『センスは知識からはじまる』とかにも通ずることかもしれません。

 

ぐるり話がまわりまわって。
ギャラクシーズエッジの真ん中に立って、あるいは細部をくまなく見てまわって自分が感じた感動と、『新たなる希望』をリアルタイムで観たような上級先輩方が抱く感動と、スターウォーズ予備知識がゼロのゲストに起こる感動はきっと階層が全然違うから、これまでたくさん吸い込んできたからいまこの感動味わえてるなという思いがあれば、一方では、自分の知識不足によりスルーしてしまった驚きがまだまだあるのだろうという思いがあり。
だからまた知識を溜め込んで舞浜やらアナハイムやら香港やら行くんだと思います。
に限らず、趣味全般や仕事とかもそうなのですが。

 

 

以下はその他、アナハイム雑記です。

 

 

 

パーク内のとあるショップにはこのようなワークスペースが併設されていて、買ったウェアなどにすぐ刺繍を入れてくれます。名前とかです。
担当してくれたお姉さんは自分の名前が好きな日本のアニメのキャラクターと一緒だと言ってえらく興奮していて、ぐいぐい腕まくりをしてたくさん入ったキャラクターのタトゥーを見せてくれました。デジモン、ポケモン、その他見覚えのあるさまざまなキャラクターや漢字、ひらがな。ミッキーマウスはじめディズニーの面々はその中にひとりもいません。
きっと同じことを東京のキャストさんが接客中にやっていたら大目玉だと思うけど(そもそも日本じゃあの量のタトゥーでは雇用されないか?)、それができるおおらかな空気、接客されるこちらも悪い気はまったくしないし、いい感じでした。

 

 

 

古着っぽい雰囲気のスウェットの袖にちょっと文字の刺繍入れてもらった

 

 

 

あとはパイロットのヘルメットも買いました。持ち帰りに難儀しました。
その他にもアナハイムで買ったものがありますが、月末発売の某誌で紹介させてもらってたりします。

 

 

こんな投稿が、おそらく年内最後になります。
気付けばそれなりに長い期間、この場をいただいています。ありがとうございます。
見てくださる方がわずかながらいるおかげだと思いますので、場があるうちはしっかり続けさせていただきます。

 

 

 

 

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