こんにちは。
フイナム兼フイナム・アンプラグド編集部の小林です。
先週末に怒涛の校了を終えたわけですが、改めて振り返ってみると食に関するページをかなり担当しました。
神田の「THE BLIND DONEKY」、大森の「ケララの風モーニング」、下北にある大阪スパイスカレーの「旧ヤム邸 シモキタ荘」、東京と京都のお茶…と食、食、食でお届けします。
自然とのつながりを謳う「THE BLIND DONEKY」ではマネージャーの原川慎一郎さんとパートナーのシェフ・ジェロームさんにはお話を伺いましたが、紙面には掲載されていませんが「食べることはずっと喜びだった」という言葉が頭に残っています。
忙しい毎日の中だと、食事が単なるエサのようになってしまいがちです。食事にかける時間と費用を削っていき、ただ口に入れてエネルギーになるものを摂取するだけ。
食事を楽しめない人生のなんと味気ないことか。
食は生命だけに直結しているだけでなく、どう生きるか、どう働くかということとも関係が深い、と改めて思いました。
味、サービスだけじゃなく、受け手次第では食には作る人の思想や食材との関係性などいろいろな意味を感じ取ることができます。自己満足? 食こそ終始、自己満足でいいと思います。レビューサイトのわかりやすい点数だけがすべてじゃありません。音楽の星取表があまり意味がないように、自分自身でその食の価値がわかる、獲得できるようになるといいなと思います。
話題転換のための意味のない写真を貼っておきます。
最後に、カレー取材の中でこりゃエキストリームだなと思ったのが、すべてをカレーに関連づけていく「タケナカリー」さん。社名もCHANCE THE CURRYに変更し、新しくつくるオフィスの壁を、カレーによく含まれる黄色のターメリックを混ぜた塗料で塗っています。自らネタを作り出していくこの姿勢。見習わなきゃいかんです。
9月24日発売の『フイナム・アンプラグド』はぜひカレー片手にでもご一読ください〜!