BLOG - 蔡 俊行(フイナム発行人)

オーストラリアの森林火災

もう10年以上前になるけど、オーストラリアのとある会社の仕事を手伝っていて年に数回ブリスベンやらシドニーやらに飛んでいた。

シドニーの常宿は、朝食で有名な<ビルズ>の上のホテル。毎朝リコッタチーズのパンケーキでは飽きるので、到着翌日の朝だけこのメニュー。あとはいろんなバリエーションであった。

コーディネーターの方からよく言われていたのは、オーストラリア、とくにこのあたりは年中水不足だから、ホテルとはいえ大切に水を使ってくださいということ。レストランも食器を洗うのに、水をジャージャー流さない。水をあまり使わなくていい洗剤を使って、拭き取るというのが向こうの常識。なもんだからクルマなんて洗車できない。

オーストラリア人はだから水をすごく大事にする。豪雨などで水被害が大き我が国だが、その水をなんとかバランス良くシェアできないものだろうかとあの頃からずっと考えている。豪雨をダムにためてそれをパイプラインで送るとかそんなこと。石油はそうするんだから、水だっていいんじゃないか、と。

いま大変なことになっているオーストラリアの森林火災。もうずっとドライだった国が近年の異常気象でさらに乾燥しているというから、被害が広がっているのだろう。消化するにも水不足が足かせとなっているだろうし。

我々にできることは多くない。

でも本当にこのおかしな気象に起因する災害を減らすため、なにかを始めなくてはいけない時期なんだろうね。すこし遅いかもしれないけど。

 

 

 

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