BLOG - 森山真司(ディストリクト ユナイテッドアローズ所属)

ありがとうSTAR WARS・さようならスカイウォーカー


20日の公開から10日経過し、いろんなところでネタバレのレヴューが見れるようになりました。

概ね皆さん満足しているようでわたしのセンセイでもあるADDICTOEさんも”よくまとめた”と嬉しいブログを投稿されており安心しました。

先日、ヴィークルをたくさん譲って頂いたMMA渋井さんも更新されたことだし、ネタバレを最小限にしながらわたしの雑感まとめてみようかなと。

 

 

9作を費やしたスカイウォーカー家の物語がおわる・”全てを終わらせる…”エピソード9は苦悩しながらもフォースの担い手として見事に成長する若い世代を見ても、往年のキャラクターやヴィークル、ドロイドへのリスペクトに満ちた描写にも涙が止まらない2時間でした。

 

終わりとしてこれ以上はないかと。

 

冷静になって考えると一作目のスター・ウォーズ(エピソード4とも新たなる希望とも表記は当時なかった)に夢中になった小学生のわたしはラルフ・マクォリー、ジョー・ジョンストン、ILMのモデルショップが作った宇宙船の本物っぽさに惚れ、宇宙を舞台にした壮大な戦闘描写とフォースを操るサムライのようなジェダイの得体のしれない強さのコントラストが好きだったんだよなと。

いろんなその道のエキスパート職人さんたちの知恵と手仕事が半ば偶然もありながら結実した傑作だったというのもたまらない。

 

9作見終わったいま思うのが以下、完全に個人的意見でまったく裏付け情報はありませんがわたしの印象として…

三部にわかれた9作のうち4作目にあたると当時から言っていたルーカスですが、

・プリークエルは共和国の崩壊と帝国の台頭、ジェダイの活躍(クローン大戦)。

・オリジナルトリロジーはルークの成長と帝国打破。

・シークエルはルークの弟子たちの活躍物語。

くらいのばっくりとしたアウトラインしか決まって無かったんじゃないのかなと。

(間違っていたらごめんなさい)

そこにそれは面白いね!と思い付いてしまったダースベイダーの正体という設定。このアイデアにあらがえなかった「帝国の逆襲」は尻切れトンボのエピソードに関わらず全9話中一番人気の好評具合。

確かにドラマチックですからわたしもいちばん大好きです。

ところが次作の「ジェダイの復讐」(帰還とは世代的に思えない)で、レイアの出自があきらかになるあたりから、個人的には”?”となり、さらにぬいぐるみがワーキャーしだすあたりでこれは”スター・ウォーズ(宇宙戦争)”じゃないぞとSFオタクのわたしのこころに雲がさします。

※いまでこそイウォーク大好きですけど😅

 

スケールだけでっかいけど結局家族の物語で落ち着いてしまって一作目を観た時に感じた無限に広がる宇宙を舞台にした壮大な…というイメージが話を進めるごとにこじんまりしていくと感じてしまったのも事実。

 

結局エピソード1~3は(わたしの個人的想像の)初期案通りではありながらダースベイダー誕生の物語とどんどん話は暗くなっていくし…

 

新三部作でようやく次世代の活躍を描きスカイウォーカー無くても”スター・ウォーズ(宇宙戦争)”は続いていくと思ったのはエピソード7のオープニングクロールを見るまで。

結局スカイウォーカー家の因縁からは逃れられないレイやベン…。

もちろんジェダイとシスの狭間で揺れ動く不安定な悪役としてのカイロ・ベン(レンじゃなくて)の新鮮な設定も演技力も素晴らしかったし、善悪ねじれた対決も面白かったし、往年ファンに対する巧妙な目配せの数々もいちいち楽しかったのも事実。

42年にわたるスカイウォーカーの物語、そんな印象とは裏腹にとっても楽しめたし、夢中にさせてもらいました。ありがとう。

 

と、同時に

これでようやく「帝国の逆襲」でのダースベイダーの大サプライズの代償ともとれるスカイウォーカーの呪縛から解き放たれた感もあり、大団円を喜ぶと同時に「マンダロリアン」で見れるようなSWユニバースの果てで起こるさまざまな胸熱の戦いが描かれるのもまた喜ばしいと思っています(そんな心情だから「ローグワン」は大好きだった)。

 

またいつかファルコンや3POにスクリーンで会えることもどこかで期待していますけどねー

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