BLOG - 蔡 俊行(フイナム発行人)

西武百貨店

 渋谷の西武百貨店が今年の9月にクローズすると発表された。正直、まあそうだよなという感想だ。<トップス>のカレーが好きで、年に数回は食べに行っていた身としては、古くなりくすんだ店内、閑散とした様子に「老衰」というような印象をいつも感じていた。

 80年代は日本で最もヒップな百貨店だったが、いつの間にかそのポジションを伊勢丹新宿店に奪われ、大規模改装をやることもなく今日に至った。80年代の東京ファッションシーンを牽引していた系列の渋谷パルコは、近年復活したのに、関係者はさぞほぞを噛む思いだろう。

 この後、あの建物が何になるかわからないが、渋谷の高層化の流れに乗って、また醜いビルに変貌する可能性が高い。また渋谷から空と魅力が失われる。

 渋谷って流行と文化の発信地だったが、それはそこに集まる人々(特に若い人たち)が醸成するムードがベースになっていたのに、年々そんなストリートカルチャーとは無縁の街になっている。それが時代の流れだし、資本主義というのは理解できるのだが、もう少しやり方があったんじゃないかなんて思う。

 いまのところ原宿はこんな風に高層化することもなさそうなのがいい。商店会や地元の人たちのおかげなんだろう。

 それにしても昨年生まれた子供は70万人を切った。この半分の35万人が女性だとして、20〜35年後、この子たちが産む子供の数はいかほどだろう。

 渋谷がゴーストタウンになることはないだろうけど、こんなに再開発をしている東京は一体どんな姿になるのだろう。

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