つい先日、パリメンズファッションウィークが閉幕しました。
一足お先に25-26AWのコレクションが披露され、ファッションラバーたちはあーでもない、こーでもない、と独自の感想や批評をSNSに書き連ねています。
流れてくる様々な投稿を見ていて、気になるのはこの手のものです。
「今季の●●●は、あのときの●●●に激似。ていうかパクリ。がっかりした」
みたいな。
ふむふむ。。
最早、0から1を生み出すのは不可能であるとか、何がオマージュでサンプリングでパクリなのかを、ここで論じるつもりはありません。
ただ、この手の投稿を見るたびに、オリジナリティということについて思いを巡らせます。
そして日本のファッションブランド〈チェイス(CHASSE)〉を見たときにも、同じようなことを考えます。
25SSは“掛け合わせる”をテーマに、素材やディテールを独自のレシピでミックス。
ナイロンにコットンやリネンをミックスさせた生地や、ジャケットに使用するような張りのある生地を徹底して柔らかく加工してシャツで使用したり、シャツの袖口をパンツのディテールにしたりなどなど、“ありそうでない”ではなく、“なさそうでない”を実現しています。
とくに化学繊維の取り扱いに関しては一日の長があり、化繊と色気という相反する要素を巧みにマリアージュさせています。
そしてここ数シーズンはニットにも、その煌めきが見て取れます。
今季はこのニットを着用させていただきます。
どこからどう見ても〈チェイス〉とわかるようなデザイン。言葉で書くと簡単そうですが、非常に難儀なことであるはずです。
ファンクショナルでファッショナブル。そして高いオリジナリティ。そういうブランドだと思います。
あと、ルックがいつもいいんですよね。適度にルードでノンシャランで。
シーズンを追うごとに人気が高まっている気がします。気になる方はお早めに。