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今回マイアミへ行く前にLAに寄ろうと思ったのはこのアーティスト、Lari Pittmanの展覧会がハマーミュージアムで開催されていることを知ったからだった。Lari Pittmanを知っている人は日本では美術関係者でも少ないはずだとギャラリストの小山登美夫さんに言われたが確かに日本ではあまり知られていないアーティストだと思う。しかし、素晴らしいアーティストでその作品は一体どうやって描いたのか見当もつかないほどに緻密で彼が独自に編み出したテクニックは驚愕に値すると思う。僕が最初にLari Pittmanを見たのは90年代初頭のニューヨークのギャラリーだった。エアブラシなどを使っているのだろうとは推測出来たが細かいディテールや正確に描かれる小さなドットなどその絵には見たこともないような手法が満載だった。今回はLari Pittmanの今までで最も総括的な作品の回顧展と近年の作品を同時にミュージアムのふたつの展示スペースで開催していた。改めて彼の作品に対峙したがその凄さは変わらなかったが彼が制作して来た様々な作品を総括的に見ることで彼がどれほど多産な作家だったかも分かりさらに驚かされた。強盗に拳銃で撃たれて瀕死の重傷を負ったりゲイであることで苦悩をしいられたりエイズにも脅かされたりなどして、その度に作風も少しづつ変化を遂げた人生だったということも分かった。何れにせよ、現代アートの今のこの同時代を生きる作家の中ではダントツ一番に好きな素晴らしいアーティストの回顧展を見られたのは幸せだった。ここからは説明はいらないと思うので彼の作品の画像を出来るだけご紹介します。

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