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神宮前にあるGallery 38にてドイツ出身の作家ハートムット・ランダウアーの個展「elements」が11月23日まで開催されている。メキシコ、南アフリカ、エクアドル、スペインなど世界の国々で生活をした作家は現在ドイツのシュトウットガルトを拠点に制作しているそうだ。今回の作品は2019年に長野に設立されたKOUMI ARTIST IN RESIDENCEに約2ヶ月半滞在して制作された。ミニマリスティックなコラージュのような作品は使い古しのボール紙やヴィンテージのレコードカバーなど様々な素材で作られているがそこには再生や生まれ変わるという普遍的なテーマがあるのだという。微妙な色合いや色や素材の重なり、形、折り曲がりの様など非常に繊細かつダイナミックな立体作品となっていると思う。日本での滞在先である小海町の静けさや神秘的な環境が今回の彼の新作に新たな側面をもたらしたというがモダニズムや前衛の表現にも通ずるシンプルにして奥深い表現があるように感じた。

微妙な色合いや形が絶妙に交わりハーモニーを生む。

床から壁面に展開する立体作品はダイナミックだ。

手のひらほどの大きさの作品もあって可愛らしかった。

これも床から展開する作品。折り曲がり方が面白い。

違う素材を折り重ね色を折り重ねて生まれ変わらせる。

縫い合わされた立体作品は筒状になって垂れ下がる。

ちょっと近未来的な感じもする作品もあった。

繊細にして大胆な作品は独自の美意識を表現する。

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