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先日、1年4ヶ月ぶりにイベント出店をした。

チケット制の野外ライブイベントの一角で、Magazine isn’t dead.の名も出さずにおまけのように便乗させてもらっての出店だったので一切告知はしなかった(3人で出店したので結果的に約2年越しのSNOW SHOVELING CARAVANになった)。

途中で雨に2回も降られたが、それもまたいい思い出。おそらくご来場の方でMagazine isn’t dead.のことを知ってくださっている方はゼロに等しかったと思うが(笑)、たくさんの方が興味を持ってくださっていろんな雑誌を手に取ってくださり、なんだかその感じが本当に久しぶりでうれしかった。

会場にいらして私たちのテントに立ち寄ってくださったみなさま、本当にありがとうございました。

オフラインの場の良さとありがたみを深く感じ、やはりイベントはいいなあと、改めて。

そんな帰り道も雨の中だったが、行きとは違う雰囲気の車内で(行きは晴天で車窓からの緑が美しくて感動)突然運転席のNさんが「ラジオを聴いていい?」と切り出した。時刻は午後7時。「村上RADIO」の時間だという。不定期で放送されていたことは知っていたが、毎月最終日曜の番組になったらしい。

私は村上春樹の小説を数えるほどしか読んだことがない。エッセイは結構読んだが、小説は挫折したものがあって以来手に取っていない。ちょうど数日前(5/27放送)の「カンブリア宮殿」で村上龍が思い出のコーヒーについて話す場面があり、「春樹さんのお宅で出してくれたコーヒーが今まで飲んだコーヒーで一番美味しかった」と言っていたことを思い出す。そういえばこの二人、確か対談集を出していたのではなかったか。読書ログをつけているアプリの図書館日和を立ち上げ、検索する。『ウォーク・ドント・ラン』という本に、“読みたい”のタグがついていた。なぜ見つけたときに図書館で借りなかったのだろうと思いながら画面をスクロールし、近隣の図書館の蔵書状況の欄を見ると「なし」の表記。都立図書館にも蔵書がない。だから後にしようとそのままになっていたのだ。こういうふとした出来事が重なり、後々になって繋がるという機会に最近恵まれる。その度に、今がそのタイミングなのだなあと思う。

話をラジオに戻すが、村上RADIOが非常によかった(車で聴いていたのはレイ・チャールズにフィーチャーした5/30の放送)。自身の思い出話を交えながら曲を紹介していくのだが、話し方も心地よく、選曲も好みだった。そして英語の勉強にもなる。車窓にしとしとと降り続ける雨の東京の街を眺めながら聴くその環境もよかった。

聴き終えてから番組のホームページを見て驚いた。村上春樹が話した言葉がそのまま(おそらく)書き起こされ、選曲した曲名とそのジャケット写真が掲載されていた。しかも、過去に不定期で放送された回の分も確認することができる。

なんて大判振る舞いなんだろうと思いながら、今までの村上RADIOを聴いてこなかった自分を悔やんだ。そして、早速カレンダーの毎月最終日曜日に印をつけた。

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