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BLOG - 高山かおり(Magazine isn’t dead. 主宰/ライター)

はぐれ先をつくっています

長野県松本市にある「栞日(しおりび)」について書かせてほしい。

栞日を一言で説明するのは難しい。本屋であり、喫茶店であり、ギャラリーであり、宿であり、そして、とても気持ちのよい風がいつも吹いている場所だと思う。

店主の菊地徹くんとは同い年で、同じ業界の心強い仲間だ。この状況で直接はずっと会えていないけれど、何往復もメールのやり取りをしたり、オンラインで話したり、文通したり、勝手ながら心の距離は近いと私は思っている。

そんな菊地くんが銭湯を継ぐことを知った。そしてクラウドファンディングにトライしているのだが、なんとそれが今日まで。

なぜ銭湯を継ごうと思ったのか。その強い想いをしたためた菊地くんの文章をぜひ読んでほしい。ちなみに、親族以外の第三者が銭湯を継ぐのは長野県内では初めてだそう。

先ほど活動報告としてアップデートされた投稿にはこんなことが書いてあった。

「すこしはぐれて あすは栞日」

栞日がその事業を通じて生み出したい状況であり光景が、このひとことにギュッと凝縮されていて、僕は大好きなフレーズです。「栞日って、けっきょく何をしているの?」と訊かれたら「はぐれ先をつくっています」と応えたい。その日の誰かが「世間」や「日常」からちょっとはぐれたくなったとき、「どうぞ」と云って受けとめる、「場」であり「時間」をつくっています、と。

栞日という存在がある松本は最高だと思う。受けとめてくれる場や人の大切さを、まさに今日プライベートで体感したばかりだったから、このフレーズにすごくぐっときた。

菊地くんの想いに共感された方はぜひご支援お願いいたします!

 

 

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