CLOSE
BLOG - 渋井勇一(RASSLIN'&CO.代表 / Mountain Martial Artsディレクター)

速く、楽しく走るウェア(商品解説編)

こちらの続き。

Mountain Martial Artsは今年で8年目になる。今回の「速く、楽しく走るウェア」を企画するにあたり、これまでの経験値を活かしながら、アドバイザーの意見を加えて仕様を詰めていく。

BOTTOMS

アドバイザーから具体的に

・ブリーフ型ライナー
・足捌きのよさ
・ジェルなどを入れるポケット装備

というリクエストをいただいた。MMAのランニングパンツはもともとポケットは装備しているので、そのほかのリクエストに応えるように仕様を考える。またポケットの数、位置も問題ないのか、再度検証した。

TOPS

こちらもいくつかのアドバイスをいただいた。

・通気性
・サイズ感(ピッタリ過ぎず、大き過ぎず、適度な余裕)
・脇周りを広げる

MMAが定番で展開しているスリーブレスをベースにいくつかのサンプルを作って、都度検証しながら仕様を詰める。「速いランナーは何を着ても速い」というぼくの持論をもとに、速いランナーのパフォーマンスを邪魔せず、使いやすさをプラスし、デザインで気持ちをあげていけるのが理想。

そしてこちらが最終仕様。

ランニングパンツはMMAの定番ランニングパンツをベースに、素材は通風孔があり通気性の高い東レの撥水素材「Dot Air®︎」を使用。

ライナーは4wayストレッチのブリーフ型。足捌きをよくするためにサイドに深めのスリットを入れている。なんとなくジェロム・レ・バンナやジョン・ジョーンズな感じ。速いランナーがよく履いている過度に丈の短い競技風パンツとは意識的にデザインを差別化した。

背中のメッシュポケットの位置はそのままに、激しい動きで内容物が落下、もしくは大きく動かないようにタイトに仕上げ、フロントポケットはトレイルほど使用頻度は高くなさそうなので形状を変更した。

そして重要なのが、デニムをプリントすること。機能だけを追求していてはブランドらしさが充分に伝えられるとは限らない。ヴィンテージデニムを素材の機能を損なわない昇華転写でプリントしたランパンはMMAを代表するアイテムであり、「遊び」という要素を表現するアイデンティティー。

トップスは形状の寸法調整と、素材の切り替えにこだわった。

ボディのメイン素材はPOLARTEC®︎の速乾素材Power Dry。ぼくの知る限りPOLARTEC®︎はロードランであまり使われていないようだが、トレイルランやトレッキングなどのアウトドアアクティビティでは信頼の高い機能素材。長時間の使用を前提として、速乾性が高いことはもちろん、凹凸感のあるグリッド状の素材感はしなやかでやわらかく、肌触りのストレスが少ない。

前面は胸から上、背面は肩甲骨部分を大きく速乾メッシュで切り替え、通気性を向上。通常は襟裏につけているブランドネームも擦れを考慮して外側につけた。

首回り、肩幅、脇、身幅など、寸法はすべて見直した。こちらも長時間の使用でもストレスが少ないように。

胸元はゼッケンを付けることを前提にプリントはあえて入れなかった。となると、ブランドらしさを表現するのに苦心するのだが、裾に入れたメッセージがMMAらしさ。素材を黒で統一したのがストイックでレーシーなイメージになっている。

アドバイザーのお二人にもレビューをもらい、いよいよ今月リリース予定。本当は2019年の冬にリリース予定だったのがずれ込んでしまったうえに、新型コロナ禍により多くのレースが中止になっている状況だけど、明けない夜はない。来るべきレースシーズンに向けて、モチベーションアップにお役立ていただければうれしく思います。

なにより気づきと貴重なアドバイスとくれたadmanと牧野さんのお二人には感謝です。このトップスとランニングパンツはただの新しいアイテムというだけではなく、Mountain Martial Artsの新しい扉を開いてくれるはず。

2020年6月中旬発売予定

▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲

Mountain Martial Arts 公式 Instagram

自分のInstagram

Mountain Martial Arts 公式サイト

TOKYO MOUNTAIN RUNNING COMPANY

Mountain Martial Arts Facebook page

MMAサイト内のブログ「文系ランナーZ」

ランニングメディアのRunners Pulseさんのブログ

note始めました

UPDATE BLOG

ブログトップもっと見る