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BLOG - 蔡 俊行(フイナム発行人)

旅のワードローブ

 このところほぼ毎日、同じカッコをしている。

<アークテリクス>の化繊綿が入ったパーカに<ホワイトマウンテニアリング>と<グラミチ>のコラボのウール・クライマーパンツ。そして<コモリ>のビッグサイズのスエット。そして<ニューバランス>のレラート。ジャケット紺、パンツ黒、靴グレーというコーディネート。インナーは日によってニットなどになる。とにかく着る服を選ばなくていいのでラクである。

 この2年間、海外などに旅行や出張に行けてないが、基本的な考え方はこれ。できるだけ最少の荷物ででかけることにしている。誰もがぼくの荷物に少なさに驚くのが約束だ。

 ぼんやり、それが賢い旅行術だと思い込んでいたら、先日大きなハンマーで頭を殴られたようなショックを受けたInstagramの投稿があった。

 スタイリストの友人が、夫婦で京都に旅行に行ったのであるが、レストランや赴き先に合わせていろんな服を着替えている写真群だ。和食の店にはこんなスタイル、ウェスタンにはこんな感じとか、毎日服装が違う。

 やはり職業柄、おしゃれを楽しむ術を知っているというか、それが彼らには日常なのである。

 ああ、自分も若い頃、おしゃれが好きで、そういう気持ちを持っていたなと恥じてしまった。

 というわけで毎日、違うカッコをしようと決意したのであるが、あれから半月くらい経っているが、上のスタイルのままである。

 さすがにこれではまずいので、本日は久しぶりに501を履いた。しかしボタンフライがものすごく煩わしくて、明日からまたクライミングパンツに戻そうと思う。

 だめだ、こりゃ。

 

 

 

 

 

 

 

 

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