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BLOG - 蔡 俊行(フイナム発行人)

SNSから悲しいニュース

どこまでが友達の範囲内なのか?

幼馴染みや学生時代から同窓であったりする特に気の合う連中はいうに及ばず。しかし社会人となって、仕事の絡みで仲良くなった人たちはどうなのか。この仕事をしていると、クライアントであろうが、制作関係者であろうがものすごく距離が近づく。仕事でもなんならそれ以外でも個人の付き合いは続く。お互い関連性のある仕事をしていて、似たようなものが好きだったりするわけだから当然といえば当然だ。共通項目としてファッションはもちろん文化的な生活活動一般にみんな興味あるわけだから。

いま流行りの言葉で言う濃厚接触ならぬ、濃厚交友した人たちは確かに友人と呼んでもいいかもしれない。しかし年に数回仕事で会って、終わりに食事や飲みに行く相手というのも多い。彼らはどうだ。ぼくは彼らも友だちだと思っている。

誰かの会社に電話すると「商談中です」といわれることがある。ぼくらは普段商談という言葉は使わない。「打合せ」である。

商談という言葉にはあくまでビジネスライクな会合という意味が含意されているような気がする。ここからここまでね、と線が引かれている感じ。その点打合せはそこが曖昧だ。

この打合せをする相手は友人になる可能性が高いような気がする。仕事相手だから友人になってはいけないとか、恋人になってはいけないという理屈はない。なんでもあり。もちろん商談相手だってそうなることもあることもある。

それはともかく。

人生のフェーズが徐々に変化し、仕事であまり会わなくなってきたという友人たちも多い。昔はお互いの家を訪問しあい深夜まで一緒に過ごしていたのに、あっという間に10年くらい会ってないとか。SNSを熱心にやっている人ならともかく、そうでない人はとんどご無沙汰だったりする。

週末、そんな人の訃報がSNSで流れていた。

驚きしかない。

彼との仕事や関係性を思い出しながら、友だちと知り合いの境目についてちょっと気になったので本日のエントリーとしました。

最後に会ったのは3年ほど前か。久々に電話がきたと思ったら、面白い作品作ったから見てくれという。ジオラマというか、自作の模型でシュールな空間を作っていた。そこにアクセサリーなどの撮影の背景に使えないかなあと邪心のない顔で売り込んでいた顔を思い出す。

本業は違うのにこういう工作的なことが好きだったんだよね。

東京オリンピックに間に合わなくて残念。

 

 

 

 

 

 

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