BLOG - 森山真司(ディストリクト ユナイテッドアローズ所属)

「A2:A SWEATER IS LOVE.(セーターは愛。)」

前回も大反響だった米富繊維さまのTHISISASWEATER。シンプルに1モデルだけのコレクションでしたがセーターといえばコレ!という究極のスタイルでした。

早々に第二弾のモデルが今週金曜日11月19日に発売になります。

冬のセーターの横綱的存在といえばアランセーター。アラン諸島の伝統的な手編みのセーターです。

 

ファッション業界にいれば誰もが思い浮かべるあのブランドは姿こそ似てますがアラン島とは関係なくスコットランドのブランド(アランのスペルから違う)。

このあたりの業界の誤認識の話は大先輩の山口淳さんが遺してくれた記事をありがたく下記にお借りします。

実はホンモノのアランニットといえるものにわれわれあんまり触れてこなかったわけです。

今回の企画は米富繊維の大江さんがアランニットの国内の正式な伝承者でもある野沢弥市朗氏(「アイルランド/アランセーターの伝説」著者)に監修していただきながら、伝統的なアランセーターとはいかなるものかを追求したうえで、いまの気分でTシャツの上からも着られるファッション的目線も加えた”ニューベーシック”なもの。

 

アラン諸島では教会の行事などでこのニットを正装として着用した事にならって色は”バイブリカル・ホワイト”のみ。

 

なにがすごいって野沢さん所有の伝説のハンドニッターといわれる故モーリン・ニ・ドゥンネルの手による”21世紀最高のアランセーター”といわれるセーターの複雑なこの編地模様をすべてマシンで再現しているクレイジーさ(一着編むのに編み機フル稼働で8時間、右胸のポップコーン列だけで一時間かけているそう)!

 

左右非対称なのも編地の立体的な凹凸感もひろく流通しているセーターよりもアラン諸島の伝統的なセーターの表情を彷彿とさせる仕上がり。誰かに編んでもらったのかと間違うほどです。

 

WHAT IS A SWEATER?と問うTHISISASWEATERの今回の答えは”愛”。

 

アラン諸島のセーターのように編むことにかける情熱・愛がたくさんつまった究極のセーターの第二弾を是非お楽しみ下さい。

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