明日9/17金曜日からDistrictにて開催する”THISISASWEATER.”POPUPに向けて米富繊維の大江さんに勉強会を開催していただきました。

ニットの限界に挑戦してジャケットや時にはスニーカーまで展開して人気の”COOHEM”を有する米富繊維さんがあらたに、セーターとはなにかを追求する”THISISASWEATER.“を立ち上げたのが昨年。@kurino_san_dst にて栗野も鮮やかなブルーを購入してポストしておりました。

実は現会長の(大江さんの)お父さまは栗野の前職時代からのお客様だったり、現社長の大江さんは東京で過ごした学生時代からDistrictのお客様(当然わたしもよくお話ししました)だったりとかなりのご縁のある関係と、バイヤー・イイジマーニのラブコールもあいまって特別に特別にお取り扱いさせていただくことになりました。

今ではニットと総称することが一般的ですが戦後の高度経済成長も、海外に生産拠点が移っていく厳しい時代も経験した会長(お父さま)は以前から変わらず”セーター屋”とご自身のことを呼ぶそうで、あらためて次世代のためにもセーターってじゃあなに?と問うのが”THISISASWEATER.”の生い立ちだそうです。

昔ながらの懐かしくも温かいセーターを思い浮かべるとちょっとガサッとしたそしてドライで弾力のあるクルーネックの姿だったそうで、コレクションも潔く成型編みのクルーネック1モデルのみ(1stコレクションとしての解1(A.1))。

バルキーなフレンチメリノと正反対のカシミアをブレンドした単純に素朴とも言いきれない優しく懐かしい風合いです。本来であれば掛け合わさない正反対のタッチをもつニ種類の糸を紡績するところからたいへんだったそう…。

(※右がカシミア、左がフレンチメリノ)

 

カラーバリエーションも米富繊維さんがもつ大量のアーカイブの中から栗野も購入した鮮やかなブルー、そしてイエロー、赤みのあるこれまた懐かしいブラウンとネービーブルー、グリーンそして黒の6色を生地見本として色出し。(写真は糸も編み地も違うアーカイブからピックしたサンプル。色味はぴったり!)

ここでも粗野で染まりにくいフレンチメリノと、滑らかで長い繊維を持ち染まりやすいカシミアの性質の違いで均一な色に染めることに試行錯誤されたそうです。

さらに今回のイベントに合わせてDistrictのためにパープル(落ち着いたいい色)とダークグレー(よくあるメランジのグレーでないのがまたモダンです)をご用意いただき、米富繊維さんの社内でも好評だったそうです。

 

ネーミングやホームページやロゴ、パッケージなどもユニークですが、これは今までファッション関係のお仕事はしてこなかった(お米やお酒会社のデザインが多いそうです)ご近所のデザイン会社”アカオニ“さんのお仕事。お子さん同士が同級生だったりとリアルに近いところに素敵なブレーンが揃っているところが山形すばらしいです。

ホームページでモデルをつとめるのも会長(お父さま)だったり職人さんだったりカメラマンさんだったり(もちろん大江さんご本人も)と年齢も性別もさまざま。一つのセーターがいろんな人にフィットすることをあらわしながら身近な人たちで成り立っているのも素敵ですね。

 

今回のイベントに向けて何度かご来店いただいていた大江さんでしたが残念ながらいつもわたしが不在にしていて久しぶりにお会いできました。

以前から知るお客様のプロダクトをご紹介できる嬉しさもあり、21年同じ店に勤めるありがたみを感じます。

大江さん、朝早くからありがとうございました。

 

明日からのイベント、あいにく月曜まで連休とっちゃっててわたし不参加にはなりますが10月3日までイベントは開催しております。皆様もこの機会にぜひDistrictで”THISISASWEATER.”に触れてみてください。

 

 

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