BLOG - 宮沢香奈(ライター)

Shut down, Lockdown, Berlin

公共施設が次々と閉鎖され、国境も封鎖され、”Lockdown”となったベルリン。
このまま終息に向かってくれるのか、それとも、この世の終わりの始まりに過ぎないのか。
混乱と不安に満ちてゆく中で、朝日は当たり前に昇り、誰もいなくなった街を照らす。
それは、この世でも、あの世でもない、圧倒的な美しさだった。

友人の1人が”ここでは死にたくない”と言った時、私は”人生の最期は日本で迎えたい”とも思っていないことに
気付く。それより、別の友人から教えてもらった”堆肥葬”について考えていた。

木材チップで満たされた容器の中で、およそ30日間かけて微生物により分解され、堆肥に変わるというもの。
自然に還れるなら本望だし、二酸化炭素を発生させることも、高い棺も必要ない。
映画やドラマでよく見る”俺が死んだら遺灰は海に撒いてくれ”の
サステナビリティー版とでも言うのだろうか?
堆肥葬の施設はシアトル近郊に今年完成するらしい。

ポジティブにもネガティブにもなれず、大好きな音楽でさえ、突き刺さるように聴こえることがある。
亡くなっていった多くの偉大なるアーティストたちは、こんな世の中を想像していたのだろうか?
もし、これが地球滅亡へのカウントダウンの始まりなのだとしたら、残された人生をどう生きたいのだろう?

これまでの人生が走馬灯のように蘇るのは、死ぬ間際ではなく、きっと今みたいな時なのだと思う。


一刻も早い終息と、全てのエンターテイメントの復帰を願って、最近執筆した記事をシェアします。(順不同)
リモートワークの休憩時などにご覧頂けたら幸いです。

http://www.ele-king.net/review/live/007333/


https://qetic.jp/column/kana-miyazawa/eleatics-records/346605/


https://www.vogue.co.jp/lifestyle/article/2020-02-28-playlist


https://senken.co.jp/posts/kmiyazawa82

https://www.mixmag.jp/reviews/rush-hour-sassy-j.html

 

 

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