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BLOG - 小林孝行(flotsam books オーナー)

大家さんとこに家賃の交渉に行った話。その1。

Photographs by Sein @tokyocitytimes

こんにちは。
flotsam booksの小林です。

いやー。
始まりましたよ。
自粛。
ま、始まってましたけども。
あ、写真の男前は俺じゃないです。
で。
もうさ。
「雑に実店舗を作った話。」
とか書いてた日々が懐かしいわ。
つい数ヶ月前なのに。
いやー。
平和な時代でしたね。
それが急転直下。
全く状況が変わってきましたよ。
というのもね。
緊急事態宣言!
ですよ。
東京都の。
「蜜です!」
でおなじみの。
不要不急の外出は控えましょう。
の。
不要不急っていや。
全部そうだよ。
俺の人生さえ。
とは思うけども。

でね。
それはそうと。
問題は。
店の家賃ですよ。
この世の全ての店主の。
悩みの種。
不安の球根。
恨みの胚芽。
知らんけど。
困るじゃん?
実際。
休業してて。
家賃は掛かりますよー。
って言われても。
「家賃ちょーーだい」
って言われても。
いやいやいや。
店舗収入ゼロですけど?
って話じゃん?
ノンアルコールビールで酔えって言ってんの?
って話じゃん?
とは思うんで。
とりあえず、俺も。
家賃の交渉に行こう!
って。
急に思い立ったわけですよ。
まあ。
で、どうなった?
って気になってる人っているのかな?
知らねえよ。
自分で調べろよ。
ググれカス。
とは思うけども。


ま。
俺のケースね。
これから書く話は。
だから。
何の参考にもならんと思うけど。
まずね。
家賃って。
借りてる限り。
確実に掛かる訳なんですよ。
なんせ。
店舗を借りてる代金だから。
まあ。
家賃の交渉しよう!
って思い立ったところで。
もう。
半分終わったようなもんなんだよね。
我々の仕事ってのはさ。
急に組織っぽく言っちゃったけど。
仕事って大きく分けて2種類あってね。
まず。
実作業ね。
これは。
実際に手を動かして。
何かを実行すること。
例えば。
店舗作業だと。
品出ししたり。
陳列したり。
接客したり。
会計したり。
そういう。
やれば終わること。
それが一つ。
もう一つが。
家賃の交渉をすること。
違うけど。
本当は。
考えること。
だからさ。
例えば。
テレワークで。
上司が。
作業状況確認したり。
着席、退席とかをチェックしたり。
そんなの。
全く無意味とは言わないけど。
半分もわからないんですよ。
仕事の本質の。
考えること。
頭の中でアイデアを生み出し。
完成形を思い浮かべて。
筋道立てて。
っていう。
そういうさ。
目に見えない部分こそが。
仕事の本質な部分なのよ。
多分。
それが。
実作業において。
生きてくる。
より効率化出来るし。
より確実に完了させることになると思う。
だからこそ。
何もしてないように見えて。
頭の中で想像し、組み立てた時点で。
仕事の8割は終わってる。
と言っても言い過ぎかもしれないけど。
過言じゃないんです。
とか言いながら。
俺は。
家賃の交渉に行く。
って漠然と思った時点で。
この家賃の交渉は。
もう8割終わったんです。
で。
あと2割。
この2割がとてつもなく大きな2割になるとは。
今の俺にはまだわかっていなかったのであった。
知らんがな。
今、この文章を書いてるってことは。
何がしかの成果ないし。
結果が出てんじゃねえの?
とは思うけども。

でね。
それはそうとして。
交渉すると決めたら。
まずはシミュレーションしてみる。
これ大事。
まず。
大家さんを想像します。
で。
うちの大家さんの場合は。
故宜保愛子さんを。
さらに老婆にして。
小さくして。
チワワを抱かせます。
ヒャヒャヒャ。
って笑わせます。
あ。
これ、大家さんの奥さんだ。
大家さんはまた別だ。
夫の人だ。
一回しか会ったことないぞ。
そういや。
いつも奥さんの方には会うんだけど。
うーん。
困った。
ちょっと顔もうろ覚えだなあ。
とか思いながら。
さらに想像するんだけども。
まずは。
挨拶だよな。
「こんにちはー」
つって。
元気よく行くところを想像したんだけど。
そこで気がつくよね。
いやいや。
俺は家賃の交渉に行くんだぞ?
と。
交渉とは言ってるけど。
ただただ値下げのお願いに行くんだぞ?
と。
そこまで思い至ったので。
そうじゃない。
これだ。
「こ、こ、こンに…ち…」
みたいなさ。
ちょっと食うもん食ってない感じ。
で。
身だしなみだ。
うわー。
何俺はボタンダウンシャツとか着ようとしてんの?
違うでしょ。
くたびれた格好でしょうよ。
パンツは膝の出たスウェット一択でしょ。
エリの伸びたグンゼの長T。
長T???
あれは。
肌着じゃないの?
膝の出たスウェットに。
グンゼの肌着。
で。
ヒゲは剃らない。
そして。
清潔感のない髪型。
これだね。
もうさ。
イメージは。
カート・コバーンだよね。
音楽の才能を全部無くして。
顔もかっこよくない感じにした感じの。
重ね着した方がいいかな?
とかはちょっと思ったけど。
ま。
幸いにして。
マスクしてたからヒゲもしばらく剃ってないし。
髪の毛も伸びてるので。
割と大丈夫。
あとはくたびれた服を着て。
いざ大家さんの家に。
ってだけですよ。


いやー。
長かった。
もうさ。
家を出たところから。
演技は始まってるからさ。
とか思ってるんだけど。
無意味に片足を引きずりながら歩き始めたところで。
気がつくよね。
直前でよくね?
とか。
いや。
そうは言っても。
途中からやったんじゃ、どうも役に入りきれん。
と思うと。
まあ。
このまま行くしかないでしょ。
とか思う訳。
で。
察しのいい皆様なら。
お気づきかもしれませんが。
これ、まだ実行してないからね。
俺の脳内だからね。
まだ。
俺。
家にいるからね。
え?
これだけ書いて?
とか思うかもしれないけど。
事実っていうか。
客観的に。
俺を見たら。
ただ、家賃の交渉に行こう。
って思いついただけの人だからね。
今この時点では。
カート・コバーンはまだ降臨してないし。
いやー。
というわけで。
次回は。
行ってきますよ。
大家さんの家に。
というわけで。
乞うご期待。
家にいよう。
とは思う。
そして俺は今日も家にいる。

今日の写真は全てSeinくん。
モデルの仕事もしてるみたいでPOPEYEの東京特集にも載ってます!
宜しければフォローもお願いします!かっこいい写真撮ってます。

https://www.instagram.com/tokyocitytimes/

 

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