ラルフの定番のチノショーツ。90年代半ばくらいにアメリカ生産が終了したのち、メキシコ/マカオ/ドミニカ共和国/マレーシア→中国/スリランカ/ベトナムと産地がざっくりいうと変わっていきます。
ヒップにつく素敵な手の込んだ布にプリントされたスクエアのパッチに懐かしさを覚える方もいるのでは。
今回2本のショーツを用意。USA製(少し茶色)と中国製(少し白色)を比較してみました。
1.ヒップのパッチ
USA製にはステューシーもサンプリングした例のパッチ付き。メキシコ/マカオ/ドミニカ共和国/マレーシアまではこちらのパッチがつき、以下に続くディテールもすべて USA製と変わりません。
中国製(スリランカ製なども同じディテール)は刺繍タイプ。こちらの写真にないタイプとしては”POLO”とのみ記載されたピスタグがつくタイプもたくさん古着屋さんで見かけますね。
2.ヒップのポケットの口
中国製は上唇と下唇がある感じに対して、USA製は分厚い下唇のみ。機能性を高めたのでしょうね。
3.裾のパッカリング
USA製の方が波打ちます。縫製の幅も狭いです。
4.タック
そもそも中国製の2000年代はジャストシルエットが流行っていたこともありノータックが主流に。
タックが入ったとしても、以下のようにUSA製よりも内側のタックが浅めに調整され太くなりすぎないようになっています。
5.ボタン
すべてのUSA製がそうであるわけではないですが、マーブルなど少し良いボタンがついてます。中国製は単色です。
6.シルエット
タックの深さの違いが大きな影響ですが、中国製はストレートに近い感じに対して、USA製は提灯型のボリューミーな丸みのあるシルエット。
少しルーズなTシャツや、秋冬にシャツやスウェットなどボリュームあるトップスを合わせる際にも、負けない腰回りの太さがある USA製。
例のパッチがついたタイプの古いショーツは、これから更に注目を浴びそうです。絶滅危惧種の名作ですね。
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