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[珍ラルフ探訪紀 第16回]ステューシーとラルフローレンの意外なつながりとは?

根強い人気の一方で新規入荷はほとんど見なくなってきたオールドのステューシー。過去のヒット作の中に“WORKGEAR”シリーズがあります。90年代半ばから後半にかけた最後のアメリカ製の頃、“STUSSY SPORTS”などと同じようなタイミングでリリースされたワークウエアをサンプリングした専門店レーベルです。

当時はラルフローレン、DKNYARMANIなどのニューヨーク発のハイブランドがヒップホップブームの中で若者を取り込むためのエントリーモデルの買いやすいセカンドラインや、分野に特化した専門レーベルを立ち上げる動きがブランドマーケティング上、流行ったみたいです。

そんなアパレル業界の動きそのものをパロディするかのようなステューシーらしいユニークな展開の代表が“WORKGEAR”シリーズでした。

チノクロス生地のツータックのテーパードが効いていたパンツやショーツを僕も履いていましたが、今から考えるとパッチ含めたパンツのデザインはラルフローレンがサンプリングされていました。

 

“WORKGEAR”シリーズのタグを使ったラインナップ含め、近年ステューシーも自社ブランドのアーカイブをサンプリングした懐かしいシリーズが増えています。

ブランド自体のリブランディグも成功し、かなり定価は高いですが私も欲しい品が結構ありため立ち上げのタイミングでよく見に行きます。

本国のボードメンバーに日本人が加わったらしく、ステューシーが輝いていた90sテイストをしっかり押さえたラインナップや世界観作りが上手で胸を掴まれます。

また、ラルフローレン自体も2023 awが立ち上がり表参道に見に行きましたが、ヴィンテージの“POLO CHINO”パッチを採用したカバーオールやパッチワークのキルティングジャケットなどが多数ラインナップ。 

※こちらはニューヨーク本店でのスナップ

一時期廃番になった紺に白の刺繍が入った90年代にお馴染みの例のタグを復活させた紺タグがついた商品はヴィンテージテイストが強く、作りに非常にこだわっていてRRLに近いテイスト。

※こちらは”紺タグ”が付いた80sのヴィンテージ

一方のRRLはグローバルのデザイン方針からか、お馴染みの軍パン自体もスリムなシルエットがラインナップしていて、ちょっと今の気分とは残念ながら違います。。

むしろラルフローレンからリリースされる“POLO CHINO”タグや紺タグがついた商品にそそる品が混じっています。生産数も少ないため、この辺りのラインナップが廃番になってから将来人気がでるんだろうなと感じています。

ステューシーとラルフローレン。

90年代に一度交差し、2020年代にそれぞれが自社の過去のアーカイブをサンプリングする。

ファッションって螺旋的に変化していくのが、ほんと面白いですし、たんなる回顧でない商品やデザインに対してワクワクしてしまいますね。

anyteeでも、

とにかく古ければ良い、とにかくこのブランドなら良い、

ではなく、

引き続きアイテムを絞り、それだけを深くリコメンドして、みんなで楽しむ方針です。どうせ買うなら物語があって長く着れて価値の高まるような品を手にしたいですから。

今週土曜はヴィンテージ ラルフローレンのPOLO CHINOやショーツを特集。

一本は持っておきたいオーセンティックな品からレアな品まで、アイテム、サイズ、状態にこだわってご紹介していきます。

商品詳細は金曜から公開予定です。

👉 オンラインショップはこちら

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